第53話

【 青 × 夢 】〚 街に降りてきた一等星. 〛没
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2026/04/05 17:46 更新
↺ アイドル パロ

書きたいとこだけ書くので 途中ぶっ飛ばします
頭ん中で適当に補完しといてください
没ですー


星は街じゃ輝けないの って歌詞を見て、きっと 街に降りてきたら、ほんのわずかな瞬きなんて 蛍光灯の光で消されてしまうんだろうな と




 Irregular Dice 。

今、若者を中心に 絶大な任期を誇る 6人組男性アイドルユニット 。



某有名交差点や 駅なんかで電子広告を見れば MVが流れ 、
書店の雑誌コーナーに赴けば いくつもの表紙を飾り 、
テレビをつければ 音楽やバラエティ、ドラマやワイドショーと
そこかしこに出演しては 茶の間の視線を掻き集める、


 そんなグループの1人が 俺 、猫宮いふ だった 。


グループの中では上から2番目で、クール系、エリートお兄さん

そんなイメージを持たれている俺だけれど、まぁ
蓋を開ければ その辺の成人男性と何ら変わりはない 。

…そう、職業柄人より体力があるとはいえ、早朝から深夜現在まで
クイズ番組の収録に 生放送のワイドショー、雑誌撮影にダンス練などと
過密すぎるスケジュールをこなせば 俺だって疲れる。当たり前にすげぇ疲れる。


不幸にも、いつもは送迎をしてくれるマネージャーは
メンバーのりうらが地方でのドラマ撮影のため 不在だった

華金であるため タクシーも捕まらず、公共交通機関は
身バレのリスクがあるため あまり利用したくはない



仕方なしに徒歩で帰宅している道中に、そのカフェを見つけた 。


カフェにしては珍しい、遅めの時間帯までの営業

レッスン後で空腹だったこともあり、
スタンド看板に惹かれるまま 店内へと足を踏み入れる


あなた
…あ、いらっしゃいませ〜

ドアに下がるウィンドチャイムに反応したのか、
奥のほうから柔らかい声がきこえてくる

すぐに ブラウンベージュのカフェエプロンを身につけた女性が出てきた

あなた
カウンターとテーブル席、
どちらにされますか?
あー…カウンターで、

帽子に伊達メガネ、マスクはしていないけれど
顔はそこそこ隠れているはず

テーブル席に座る 女子大生くらいのグループを見遣り、
人のいないカウンター席を選んだ




あなた
ご注文の デミグラスソースオムライスと、
サービスの カフェラテです
え、ありがとうございま…、す、?笑
あなた
あー!今笑いましたね?!
いや…っふ、笑
これ、笑


オブラートを使ったのか、ラテの水面に
チョコペンで描かれたらしきイラスト

何かの動物なのは分かるが、それが何なのかは見分けがつかない
んー…クマ!
あなた
猫です!!
ごめんなさいw

どうやら盛大に外したらしい
むすっと唇を尖らせる店員さんに、笑いながら謝罪する
あなた
冷めちゃうし食べちゃってください
ん、いただきます


俺がスプーンを握ったのを見て 動き出す店員さん

コーヒーのフィルターを取り替えたり、
空いた席のバッシングや拭き上げをしたり
洗い物や仕込みをしたりと てきぱき動くのを見遣る

奥の女子大生グループはいつの間にか帰ったらしく、店内には
俺が食べる食器の音と 店員さんの作業の音だけが響いていて心地よい


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜



ありがとうございました、との声に背を押され
店を後にして 早1ヶ月 。


すっかり の店の虜となった俺は、
空き時間ができる度に 足繁く通っていた 。
客の少ない時間を狙うからか、店員の彼女とも
話す機会は多くなり、今となってはタメ口で話す仲である

あなた
今日のオススメはごろごろミートソースだよ
うわ、俺それめっちゃ好きなんよね
それにする
あなた
ん、飲み物はいつもの?
おん、ありがと 笑


最近の流行には疎いと言う彼女は
どうやら俺のことも知らないらしい


仕事を訊かれて 曖昧に 音楽関係だと誤魔化せば、
いつの間にか彼女の中での俺はCDショップ店員になっていた

まぁ別に 勘違いしていただくのは勝手なので、
身バレのリスクもあるし 訂正はしないでおく

あなた
はい、どうぞ
ん゙ーー…キツネ!
あなた
残念、タスマニアデビルだよ 笑
知らんてそんなんww
あなた
んふふw


初手から話すきっかけになっていたラテアートは、
今では 毎度恒例の 何の動物でしょうかクイズと化した

……が、動物が好きらしい彼女は 絵心がない上に
  些か チョイスがマニアックすぎるが故に 今のところ全敗である




あなた
ライブ?
そ、チケット余っちゃって
あなた
猫宮くんは?行かないの?
俺その日予定あるんよね


過去最大規模の 全国ドーム・アリーナツアー

そのラストを飾る、俺たちがずっと目標にしてきた
東京ドームのアリーナ ド真ん中、最前列のチケット


スタッフさんに無理を言って押さえた席を、目の前の彼女に渡す
あなた
でもわたし、ファンってわけでもないし…
純粋に音楽聴いて ダンス見て、
パフォーマンス眺めてるだけでええよ
あなた
…予習とかしといたほうがいい?
んーん、むしろ 当日までお楽しみにしててほしい
あなた
…わかった、
あなた
ありがとう、猫宮くん 笑


大切なものみたいに、チケットを両手で握り締めて ふにゃりと笑う顔


これ以上 仕事のことを隠していたくなかったし、
この気持ちを我慢していたくもなかった



アイドルとかそうじゃないとか 関係なく、
ただの猫宮いふを見てくれた彼女なのに

このステージを見せたいと思うのは 矛盾だろうか
俺の穢いエゴだったとしても、それでも


不器用な俺は、こんな方法でしか この想いを伝えられないから 。




ライブに参戦するのなんて初めてで、服装すらも分からない

唯一の頼みの綱である猫宮くんに訊いてみると、
青系の服がオススメ、とだけ返ってきた


あなた
…わーお、


推し色、というやつだろうか
髪を染めたり、ヘアアクセサリーだったり、服も靴紐もバッグも 。

そこかしこに彩を散りばめた 可愛らしい服装の子たちが
会場前の広場に 溢れんばかりに集っていた

水色なんて可愛い色は持っていなかったから 青にしたけれど、
人混みのなかに 同じような青い服を見かけるだけで安心感がすごい

普段着の白黒で来てたら浮いてたかな、とも思ったものの
案外 白や黒もいて、別段迷う必要もなかったか、と 少し笑った




〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜






徐々に楽器数の増えていくBGMに、
会場のボルテージはつられて上がっていく

ドォン、と 一際大きなバスドラムが鳴って、
大量のスモークと共に 床から6人の人影が飛び上がってきた

猫宮くんのくれたチケット

こんな無知でも分かる、神席と呼ばれるであろう 近すぎる席






彼の分まで楽しまなくては、と 意気込んだ気持ちは、
6人のなかでも一際背の高い人が目に留まったことによって 吹っ飛んでしまった



スモークは 基本 下の方に滞留するわけで 、
要するに 上の方から晴れていくわけで 。

一番背が高いと、顔が見えるのも一番早い 。




見覚えしかない サラサラの青髪に、蒼い光を湛える 澄んだ瞳 。






あなた
なんで、猫宮くんが そっち側に… 、
 

今更になって、いれいすを推しているという友人の話を
まともに聞いていなかったことを 猛烈に後悔した



いつもの黒縁の伊達メガネはないけれど、
帽子の下から少し見える 青い髪はそのまま 。

きりっと吊り上がった 涼し気な目元はそのままだけれど、
いつも柔らかく細められるその瞳は、今日は鋭く強い光を湛えて輝いている


あの 優しい猫宮くんと、今目の前で
キレのあるダンスと歌を披露している彼が結びつかなくて困る

困惑のままじっと見つめていると、不意に 蒼い瞳がこちらを向いた

… 笑、( ぱち


目が合って 小さく笑った彼は すっと片目を細め、
ばっちり ウインクを決めてみせる

途端、わたしの周囲にいたファンの人たちが騒ぎ始めた

待って待って待って、あのIfくんがファンサした!?
今の絶対ウインクだよね!?泣
やばいIfくんがウインクした死ねる


どうやら彼は普段、滅多にファンサービスをしないらしい

絶対わたしに向けられてたよな、なんて 自意識過剰すぎる解釈をしつつ、
なんとなくで買ったペンライトを 胸の前で振り続けた

展開迷子なので没です
でも 書きたかったとこ書けてそこそこ満足
そのうち消します

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