恭平side
教室前の廊下で女子たちにチヤホヤされとる謙杜。
ほんまに連れてくるんじゃなかった。
恭平:はぁ、なんやねんほんまに、
俺がため息をつくと丈くんが"帰るで~"なんて言って俺を呼んできた。
俺は廊下に出るとニコニコの笑顔で女子たちに手を振っとる謙杜。
お兄ちゃんきたっていうのに、
なんで女子たちの相手ばっかするねん。
丈:恭平今日授業頑張ってたやん!
恭平:ん、べつに
謙杜:きょ~へ!!みて!こちょいっぱい!!
俺に女子たちからもらったのであろうチョコを笑顔で見せてくる謙杜。
恭平:いっぱいやな
謙杜:おねぇちゃんたちねぇ、みんなけんとのことかあいいかあいいっていってくれたのぉ~!
謙杜は両手をほっぺに置いて恥ずかしそうにクネクネしとる。
いや俺の方が絶対普段から謙杜のこと可愛いって言ってるし。
恭平:普段から俺謙杜のこと可愛いって言ってるやん。
なんてボソッと言ってしまった。
てか普通授業参観きたんやったら俺がどうやったかの感想言うもんじゃないん!?
丈side
やっぱりなんか恭平の様子がおかしい。
謙杜がニコニコで話しかけててもいつもやったら笑顔に対応してるのに今日まめっちゃ冷たいねん、
丈:恭平どうしたん?
恭平:なんも?てかコンビニよろ
丈:コンビニ?別にええけど、
急に"コンビニ寄ろ"って言いだした恭平。
何か買いたいものでもあるんかな?
コンビニについてすぐ恭平はこう言った。
恭平:謙杜なんか欲しいのある?
謙杜:え?ほしいのぉ、?
恭平:そう、欲しいの。今日は特別に謙杜の欲しいのいっぱい買ったる!
謙杜:え~え!!いいのぉ??
丈:ちょ、恭平何言ってんの?
急に"謙杜の欲しいのなんでも買ったる"なんて言い出した。
恭平:別にえ~やん?あかんかった?
丈:あかんくないけど、お金あるん?
恭平の月のお小遣いは5000円やから謙杜にそんなに買うお金あるって話。
確かにバイトはしとるけどそこまでシフト入れてるイメージもないから、
恭平:お金、まぁなんとかやりくりするし
丈:やりくりせなあかんほどやったらそんな謙杜にいっぱい買わせるのやめ?自分のために使い~や?
恭平:俺は謙杜に買いたいの。
丈:恭平がいいならええけど、
謙杜:きょ~へ!これ!かめんらいだーのおもちゃ!!
恭平:それほしいん?
謙杜:これほしい!!
恭平:いいよ?じゃあカゴ入れ?
謙杜:やったぁ~!!
恭平:あとは何買う?
お菓子とか買うんかな~?って思ってたらバリバリおもちゃを持ってきた謙杜。
それを見た恭平も止めるんかな?って思ったけど全く止める気配なし。
謙杜:おかしぃ!!
恭平:じゃあお菓子選びに行こ!!
謙杜を見とると欲しいお菓子をポンポンカゴに入れとるねんけど、
恭平:ジュースもいる?
謙杜:いるぅ!!!
恭平:何ジュースにしよっか?
謙杜:りんごじゅーしゅがいい!!
恭平:じゃありんごジュース買おっか!
そう言ってりんごジュースをカゴに入れとる恭平。
なんで急に謙杜に買ってあげようなんて気持ちになったんやろ?
そのまま恭平は謙杜を抱っこしてレジに向かってった。
合計金額を見ると3800円とかなってる。
丈:謙杜買いすぎやろ、笑
恭平:ここまでいくか、笑
恭平もここまでの金額いくと思ってなくて驚いてた笑
そのままコンビニを後にしてみんなで家に帰ってるとき、恭平が謙杜に変なことを聞き出した。
恭平:謙杜~?今日のお姉ちゃんたちと俺どっちの方が好き?
いやどっちが好きって、笑なんて思ったけど恭平からしたら大事なんやろな、笑笑
謙杜:ん~んっと、きょ~へのほうがすきぃ!!
恭平:俺の方が好き??
謙杜:おかちとかあんがとぉ!!
恭平:も~謙杜可愛い!
なんて言って恭平が謙杜に思いっきりハグしとる、笑
恭平が急にコンビニ寄ってなんて言った意味がわかった気がした。
恭平はきっと今日の女子たちに嫉妬してたんやろな、
自分の謙杜が取られる、とか思ってたんやろ。
だからコンビニで女子達よりもお菓子を買って俺の方が好きなのかを確認したかったんやろ思う。
今日はなんか溺愛してる恭平が見れてよかったわ笑











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!