依頼を受けて、ギルドを出発した。今俺は…電車に振られている。
電車はダメだ。いや、電車というより乗り物全般がアウトだ。
そんなこんなでしんどい思いをしつつ、電車は目的の駅へと到着した。
俺は何とか電車を降りた。そこは随分と寂しい駅だった。ド田舎のボロボロな感じの駅だ。
そのまま俺は目的地まで向かう。
そうして、しばらくほっつき歩いていると、人が住んでいそうな建物を見つけた。俺はその建物の扉を叩く。
俺がそう呼びかけると、少し時間を置いて、扉がゆっくりと開いた。中から出てきたのはかなり歳をくっているであろう老人と、小さな子供。
爺さんはどうやら俺の事を知っているようだ。一体何事なのだろうか。
爺さんはそう言うと、俺を部屋の中へ招き入れた。子供にお茶を出すように頼み、俺を椅子に座らせた。
なるほどな。これで合点がいった。モンスター討伐がS級、しかも10年クエストにまでなったこと、そして俺の不安、俺の勘が言っている。本気で掛からないと死ぬ…と。
なんとも言えぬこの不安。しかしやり遂げねばならない。俺はS級魔道士だ。そしてフェアリーテイルの魔道士だ。何があろうと絶対に成功させる。そう誓い、林へと足を運んだのだった。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。