第22話

微かな不安
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2022/02/09 15:43 更新
依頼を受けて、ギルドを出発した。今俺は…電車に振られている。
オルガ
オルガ
うっ…ぐぅ…うぷっ…
電車はダメだ。いや、電車というより乗り物全般がアウトだ。
オルガ
オルガ
うっぷ…しかし…やっぱり気になるな…どんな内容なんだ…?
オルガ
オルガ
まぁ、どんな依頼でも、フェアリーテイルに泥を塗るような真似は出来ねぇからな…うぷっ…
そんなこんなでしんどい思いをしつつ、電車は目的の駅へと到着した。
オルガ
オルガ
はぁ…はぁ…やっと着いた…
俺は何とか電車を降りた。そこは随分と寂しい駅だった。ド田舎のボロボロな感じの駅だ。
オルガ
オルガ
なんか…随分と寂しい所だな…
そのまま俺は目的地まで向かう。
オルガ
オルガ
辺り一面瓦礫やらなんやらでごちゃごちゃだ。もう街や村なんて呼べないんじゃねーか?荒野だぜ。
そうして、しばらくほっつき歩いていると、人が住んでいそうな建物を見つけた。俺はその建物の扉を叩く。
オルガ
オルガ
ギルドの依頼を受けてきた!フェアリーテイルの者だ!誰か居るか!
俺がそう呼びかけると、少し時間を置いて、扉がゆっくりと開いた。中から出てきたのはかなり歳をくっているであろう老人と、小さな子供。
モブ
おぉ…貴方がフェアリーテイル最強のドラゴンスレイヤーですな…
爺さんはどうやら俺の事を知っているようだ。一体何事なのだろうか。
オルガ
オルガ
あぁ。俺はオルガ・クリムゾン。フェアリーテイルの魔道士だ。早速依頼について聞かせてくれ。
モブ
まぁそう慌てなさるな…とりあえずこんなところで立ち話もなんですじゃ…入ってくだされ…
爺さんはそう言うと、俺を部屋の中へ招き入れた。子供にお茶を出すように頼み、俺を椅子に座らせた。
モブ
それでは…依頼についてお話致しましょう…まずは依頼を受けていただき感謝致します…もし貴方でも無理だったら…鷲らはここを離れる他ないですじゃ…
オルガ
オルガ
依頼書には凶悪モンスターの討伐と書いてあったが、そんなに危ないヤツなのか?
モブ
はい…危険なんてものじゃない…攻撃をまともに食らうことすら命取りになりかねんのですじゃ…
なるほどな。これで合点がいった。モンスター討伐がS級、しかも10年クエストにまでなったこと、そして俺の不安、俺の勘が言っている。本気で掛からないと死ぬ…と。
オルガ
オルガ
分かった。任せてくれ。
モブ
おぉ…!ありがとうございます…そのモンスターがおるのは…あそこに見える林の中ですじゃ…
オルガ
オルガ
やっぱりか…一目見てすげぇ気持ちわりぃ魔力を感じた。(ていうかこの感じ…ただの魔物って感じじゃ…)
なんとも言えぬこの不安。しかしやり遂げねばならない。俺はS級魔道士だ。そしてフェアリーテイルの魔道士だ。何があろうと絶対に成功させる。そう誓い、林へと足を運んだのだった。

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