前の話
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とある会議室。大英帝国、ドイツ、フランスの三人が〇〇を誰のモノにするのかという事で円卓で話し合っていた。最初は三人共同で管理するという案も出ていたが、決まるはずもなく議論は平行線を辿っていた。話が平行線な中、ドイツがとある事を言った。
ドイツの一言から一気に三人の間に火花が散り始める。〇〇はこの議論に強制参加させられており、三人の議論をただ眺めているだけだった。そして、一度火花が散り始めた三人は火花を火種にして一気に燃え上がり、消火不可能になってゆく。
燃え始めた火は勢いを増しながら燃えてゆく。〇〇はただ燃え広がる様を傍で空気のように眺めているだけしか出来なかった。三人の事は〇〇でも止める事は出来ないのだ。
三人は槍を取り出す。ドイツは精錬されたデザインのドイツ式ハルバード、大英帝国は英国式短槍を、フランスはフランス式の十文字槍をそれぞれ取り出した。大英帝国は2対1と不利であるが、彼女の顔には余裕があった。三人は構え終わると、大英帝国が真っ先に言葉を発する。
遂に衝突が始まった。最初に手を出したのはドイツ。次元ごと切らんとする勢いのハルバード。しかし、大英帝国はハルバードを飛び越えて避ける。フランスもすかさず手を出すが大英帝国は短槍で防ぐ。槍同士がぶつかる金属の悲鳴が部屋中に響き渡る。
〇〇は生命の危機を強く感じた。間違いなくここに入れば自分の身が危ない。自分が空気の内に部屋から抜け出さなければならない。〇〇は三人から静かに下がりながら出口へと向かおうとした。
いつの間にか部屋に侵入していた大日本帝國が〇〇を救出する。〇〇からすれば彼女は正に救世主。〇〇は大日本帝國に引っ張られ、脱出する事に成功。三人は戦いに夢中で気づいていない。
激動の旅はまだ始まったばっかりだ。

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。