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第1話

第一話 着火
41
2025/11/07 13:47 更新
  とある会議室。大英帝国、ドイツ、フランスの三人が〇〇を誰のモノにするのかという事で円卓で話し合っていた。最初は三人共同で管理するという案も出ていたが、決まるはずもなく議論は平行線を辿っていた。話が平行線な中、ドイツがとある事を言った。



ドイツ国
ドイツ国
〇〇は私が管理するに相応しいと言っている。貴様ら三枚舌大英帝国パンフランスに管理する資格は無い。
大英帝国
大英帝国
何を言っているのかさっぱり分かりませんわ。二度負けた貴方フン族に彼を独占する権限があるとでもお思いで?
ドイツ国
ドイツ国
なっ、貴様!今私の事を...!!
フランス共和国
フランス共和国
小汚い貴方たちの話を聞いていたら私の耳が腐ってしまうわ。〇〇は私と一緒に花の都パリで過ごす予定で埋まっていますわ。
ドイツの一言から一気に三人の間に火花が散り始める。〇〇はこの議論に強制参加させられており、三人の議論をただ眺めているだけだった。そして、一度火花が散り始めた三人は火花を火種にして一気に燃え上がり、消火不可能になってゆく。
大英帝国
大英帝国
これはわたくしとそこのドイツフン族の話ですわよ?戯言しか言えない貴方は一人隅で静かにしていればどうですの?
フランス共和国
フランス共和国
その言葉をそっくりそのまま返させてもらうわ。貴方こそちっぽけな島グレートブリテン島に籠もって植民地と仲良しごっこでもしているのが良いのでは無いかしら?
ドイツ国
ドイツ国
だから私の事をフン族と呼ぶなッ!!!
〇〇
〇〇
(さっきからずっとバチバチしてるな....)
燃え始めた火は勢いを増しながら燃えてゆく。〇〇はただ燃え広がる様を傍で空気のように眺めているだけしか出来なかった。三人の事は〇〇でも止める事は出来ないのだ。
大英帝国
大英帝国
植民地と仲良しごっこ?フフッ、笑わせるのが上手ですわね。それに、貴方の花の都は実際臭う都ではなくて?彼は貴方の臭う都になんて行きたく無いと思いますわよ?
フランス共和国
フランス共和国
な、何てことを言うの?!貴方の首都だって大気汚染まみれだったじゃない!
大英帝国
大英帝国
一体いつの事を言うのかと思えば、その問題は既に解決済みですわ。けれど、貴方の自慢の花の都は今でも臭うそうね?これが「差」ですわ。
大英帝国
大英帝国
ということで、〇〇は私が管理するに相応しいという事で決まりですわね。
ドイツ国
ドイツ国
待てっ!私を差し置い何勝手に〇〇を管理しようとしている?ブリテン、貴様が考えを変えないのなら私は実力行使もやむを得まい。
フランス共和国
フランス共和国
心外だけれど私もですわ。私の都を侮辱した見るに耐えないブリテンを先ずは潰した方が何よりの得だわ。
大英帝国
大英帝国
ほう...分かりましたわ。貴方たちがそうであるのなら、私もそれを引き受けますわ。せいぜい、その愚かな選択を後悔しない事ね?
〇〇
〇〇
(これ絶対マズイ奴じゃないか...? でも、今逃げても速攻捕まるだけ...)
三人は槍を取り出す。ドイツは精錬されたデザインのドイツ式ハルバード、大英帝国は英国式短槍を、フランスはフランス式の十文字槍をそれぞれ取り出した。大英帝国は2対1と不利であるが、彼女の顔には余裕があった。三人は構え終わると、大英帝国が真っ先に言葉を発する。
大英帝国
大英帝国
さぁかかってきなさいな!私を相手にした事を心の底まで後悔させてあげますわ!
フランス共和国
フランス共和国
逆に私を侮辱した事を後悔させてやるわ!ブリテンッ!
ドイツ国
ドイツ国
私を散々見くびった事をここで後悔させてやろう。そして、〇〇を管理する資格は今の貴様には既に無いぞ、ブリテン!
遂に衝突が始まった。最初に手を出したのはドイツ。次元ごと切らんとする勢いのハルバード。しかし、大英帝国はハルバードを飛び越えて避ける。フランスもすかさず手を出すが大英帝国は短槍で防ぐ。槍同士がぶつかる金属の悲鳴が部屋中に響き渡る。
〇〇
〇〇
(ここに居たら流れ弾を喰らって死ぬ...!!今の内に逃げないと...!!)
〇〇は生命の危機を強く感じた。間違いなくここに入れば自分の身が危ない。自分が空気の内に部屋から抜け出さなければならない。〇〇は三人から静かに下がりながら出口へと向かおうとした。
大日本帝國
大日本帝國
〇〇さん、こちらです!急いで!
〇〇
〇〇
?!....
いつの間にか部屋に侵入していた大日本帝國が〇〇を救出する。〇〇からすれば彼女は正に救世主。〇〇は大日本帝國に引っ張られ、脱出する事に成功。三人は戦いに夢中で気づいていない。
大日本帝國
大日本帝國
よかったです、貴方が無事で。
〇〇
〇〇
あ、ありがとう。日本。
大日本帝國
大日本帝國
貴方の事はたとえ我が身が朽ち果てようとも、砕け散ろうともどこまでも護りますから...
〇〇
〇〇
う、うん....
激動の旅はまだ始まったばっかりだ。

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