…え…?という声も出なかった。吐夢さんの部屋には血がこびり付いた服や、凶器。
あの生臭い臭いはこれだったのか?
…思わず怖気付き、壁にドカッと当たる。
…と、あの時の鎖のような音を思い出した。…吐夢さんの部屋には鎖があった。
…そして、横を見てみれば…あの巷で話題のアプリ婚連続殺人事件の被害者の写真があった。どれもバツ印が描かれていた。
思わずその場で気を失いそうだった。すると、何かが支えになり、ハッとした。
…その何かは…
…
吐夢さんだった。
真っ暗な空間で、吐夢さんのブロンドヘアが目立つ。……
すると吐夢さんがばっと、私を押し倒した。段々首が苦しくなる。
そう言いながら首を絞める。
瞬間、吐夢さんの瞳は真っ暗になり、
…裁き?訳がわからない。…やはり吐夢さんが殺したんだ。だが、何故。殺した。ではなく裁き。と言うのだろう。
…怖い。…だが、私は吐夢さんに対して直接救いたいと言ってしまった。
…私はもう後戻り出来ない。なら、しょうがないのか?私は彼を受け入れなければならないのか?…でも、今の吐夢さんは怖い。ここで無理です。などと言ってしまえば吐夢さんがなにをしてくるかわからない。
だって彼は…
私のストーカーなのだから。
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短くてすみません…













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!