第6話

5、
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2025/03/02 07:36 更新
あっきいside




知らなくて良いことのほうが幸せな時だってある。

好奇心は時に大きな化け物となって、襲いかかってくることもある。



ぷりちゃんはそれをわかっていない。




まぜちだってそうだ。



どうしてあんなに楽観的にいられるんだ?



どうして………



どうして………





俺はどうしたら良いの………?










ぷりっつside



見慣れた田舎の道を歩いていた。


夏だった。




ぷーりっつ



俺の隣を学生服を着た男子高校生が歩いていた。

顔は………見えない。

黒いクレヨンで顔が塗りつぶされていた。



ただ、昔から仲良くしているような………どこか懐かしさを感じた。



なぁ………もうすぐ受験生だぜ?
お前、どーすんの?
ぷりっつ
俺?


考える前に勝手に口が動いていた。



ぷりっつ
俺、国公立の大学行きたいんよね
ぷりっつ
まぁ………一人暮らしになるし、学費高いし、無理やと思うけど
うわっ………やっぱ天才は格が違うなw
ぷりっつ
そーゆーお前はどうなん?
俺は………■※〇▲※




目の前がノイズだらけになる。




場面が変わってそいつは泣いていた。




なんでっ………なんで………




嫌な予感がした。



何も、聞きたくない



何も、知りたくない



俺は耳を塞ぐ。










それでもそいつは脳内に語りかけてきた。





お前さえいなければ………








俺は泣きながら走っていた。




何故だかわからない、走っていた。

森の奥深くへどんどん深くへ。


見覚えがある場所だ。



確かあいつと一緒に探した隠れ家だっけ?




鼓動が速くなるのは走っているからじゃない。





何、偽善者ぶってんだよ




そいつはいないのに、脳内に直接語りかけてくる




ぷりっつ
やめろっ………
ぷりっつ
お願いだからっ………




ハッと目を開けた。

新幹線のアナウンスが東京駅に着くことを告げる。





また嫌な夢を見ていた。


冷や汗がすごく、周りの人から奇怪な目で見られた。


急いで汗を拭き、荷物の準備をした。





暫くして新幹線は東京駅に止まった。


慣れない人混みに酔いそうになりながらも例の電話の主との待ち合わせ場所に向かう。



そこには身長の高い、茶髪の男性が気怠げに立っていた。





電話してくださったぷりっつ、さん………?


俺を見るなり駆け寄ってきてそう聞く。


ぷりっつ
はい、俺です
良かった、俺は………
そらびび
そらです。
そらびび
あいつからはよく、そらびびって呼ばれてたからそう呼んでくれると嬉しいです



そらびびさんはそう言って、笑った。

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