第6話

第6話 自決用逃走
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2025/02/02 23:58 更新
あの日から登校頻度は落ちた。
先生にも伝えたが、スマホが僕のポケットに入っていたから、
向こうは「取ってない」って主張して「保留」になった。
瑞希たちも事情を知って気遣ってくれた...
フェニランとかにも行って気を紛らわしてくれたけど...
その度、迷惑をかけてしまって、という罪悪感で気持ち悪くなって途中で帰る...
なんてことも多かった。
自分のために行ってもらってるのに....

やっぱり最低だな...

さらに、単位のために行った学校も、まだ黒になりきってないあいつらが調子に乗って
僕に嫌がらせも続けた。
(なまえ)
あなた
もう...無理...




(なまえ)
あなた
今日は...単位が...
服を着替え家を出る。
朝食はここ一週間取ってない。
体重はかなり減った。
瑞希
あなたの下の名前...おはよ...大丈夫?
(なまえ)
あなた
あ...瑞希おはよ!
瑞希
...あなたの下の名前...もう演技しないで...
壊れちゃうから...
辛かったら、吐き出していいんだよ...
(なまえ)
あなた
...うん
・・・あなたの下の名前、無理はしないほうがいいと思うよ
(なまえ)
あなた
大丈夫...
登校
冬弥
あなたの名字おはよう
顔色が悪いが...
(なまえ)
あなた
青柳くん...ありがとう...!
モブ1
おはよ〜wあなたのニックネーム
(なまえ)
あなた
...ッ
モブ3
おい、無視すんなよ
バシッ
もう慣れた。
冬弥
お前たち
流石に調子に乗りすぎじゃないか?
モブ2
青柳くんのほうが調子に乗ってるんじゃない?
瑞希
流石に筋通ってなさすぎだって...
モブ1
お前のせいで暁山も青柳も迷惑してるぞw
(なまえ)
あなた
...ッ?!
迷惑...
冬弥
なっ...そんなことない!
モブ1
お前みたいな生きる価値もないクズが、
迷惑かけてんのわかる?
瑞希
流石に度を超えすぎてるよ?
生きてる価値ない...
(なまえ)
あなた
なら...

お望み通りにしてあげるよ
そして僕は...


屋上へ向けて走り始めた。
モブ3
おい、どこ行くんだよ!
瑞希
ちょっ...あなたの下の名前!!!
どこ行くの?!
瑞希が追いかけてきた。
関係ない。
どうでもいい。
3階
ムゥ...あなたの下の名前...大丈夫だろうか...
...少し心配だけど
他学年が干渉するのはね...
類...ごめん...
近くを走り去っていく。
なっ...
おいぃ!!!あなたの下の名前!
どこへ行く!!!廊下は走るな!
...?!
司くん、追いかけよう...
まずいことになったね...
なっ...お前がそんな顔をするとは...
緊急事態のようだな...
2人も追いかけてきた。
屋上
僕は屋上の縁に立ち、風に吹かれる。






最後くらい、1番好きな場所で笑いたい。
瑞希
あなたの下の名前!!!
何しようとしてるの?!
(なまえ)
あなた
瑞希...
ごめんね...

もう...無理なんだよ...
限界....
瑞希
だめだよ...そんなの絶対に駄目だよ!
あなたの下の名前...
その選択は良いものとは思えないね...
(なまえ)
あなた
類も今までありがと...
瑞希
あなたの下の名前!!!
瑞希がこちらへ走ってくる...
ごめんなさい...
そして僕は...


前進した。
(なまえ)
あなた
さよなら
涙が出る。
瑞希が叫んでいる。
類が瑞希を掴んでいる。
瑞希も飛ぼうとしたのかな?
風が耳をつんざく。
もう、戻れない。
ありがとう。
弱くてごめん。








途中、誰かに抱えられた気がした。


地面につく。
背中に衝撃が走る。
思っていたより痛くない。
なんか、地面が柔らかい。



ちがう...



誰かが僕の下敷きになっている。
僕は死ねない。
下の人が死ぬ...
しかし、自分の痛みで動けない。
やっとどいたときにその人の顔を見た。





そこには、





天駆けるペガサスが笑っていた。

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