あの日から登校頻度は落ちた。
先生にも伝えたが、スマホが僕のポケットに入っていたから、
向こうは「取ってない」って主張して「保留」になった。
瑞希たちも事情を知って気遣ってくれた...
フェニランとかにも行って気を紛らわしてくれたけど...
その度、迷惑をかけてしまって、という罪悪感で気持ち悪くなって途中で帰る...
なんてことも多かった。
自分のために行ってもらってるのに....
やっぱり最低だな...
さらに、単位のために行った学校も、まだ黒になりきってないあいつらが調子に乗って
僕に嫌がらせも続けた。
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朝
服を着替え家を出る。
朝食はここ一週間取ってない。
体重はかなり減った。
登校
バシッ
もう慣れた。
迷惑...
生きてる価値ない...
そして僕は...
屋上へ向けて走り始めた。
瑞希が追いかけてきた。
関係ない。
どうでもいい。
3階
類...ごめん...
近くを走り去っていく。
2人も追いかけてきた。
屋上
僕は屋上の縁に立ち、風に吹かれる。
最後くらい、1番好きな場所で笑いたい。
瑞希がこちらへ走ってくる...
ごめんなさい...
そして僕は...
前進した。
涙が出る。
瑞希が叫んでいる。
類が瑞希を掴んでいる。
瑞希も飛ぼうとしたのかな?
風が耳をつんざく。
もう、戻れない。
ありがとう。
弱くてごめん。
途中、誰かに抱えられた気がした。
地面につく。
背中に衝撃が走る。
思っていたより痛くない。
なんか、地面が柔らかい。
ちがう...
誰かが僕の下敷きになっている。
僕は死ねない。
下の人が死ぬ...
しかし、自分の痛みで動けない。
やっとどいたときにその人の顔を見た。
そこには、
天駆けるペガサスが笑っていた。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。