俺は聞いた
及川から話されたあなたのこと
本当俺、、、
あなたは俺の為にたくさん行動してくれた
それなのに、俺の無駄な感情であなたを
傷つけた
不安にさせた
悩ませた
あんなに大好きで愛してやまない奴を
及川にそんなことを聞かれた
そりゃ、そうだよな、、、
俺だけ聞いて納得してちゃダメだ
間抜けた声を発した及川
俺は構わず話し続けた
まるでありえないとでも言いた気な顔をして見てくる及川
けれどその顔はすぐに変わり、何だか安心したような顔をしている
そんなことを言ってくる
今度は逆に俺がありえないという顔になった
だって、それだけは絶対に無いから
及川に励まされたな、、、
感謝、、、してるぞ
まぁ言わねーけど
やっぱちゃんと話しつけなきゃな
あなたと
本当のことを打ち明けて、またいつも通りに戻るんだ
俺はそう心に誓った
あなたside
岩ちゃんを避けるようになってしまってから4日経った今日
私は未だ岩ちゃんに会えずにいた
正直会いたい気持ちもあるが、会いたく無い気持ちもある
会っても勝手に気まずくなってしまいそうで申し訳なかった
「会わないといいな」前ならありえなかったそんな感情
今は思えてしまう
朝から憂鬱な気持ちになっていた時、ピロンっとスマホが鳴った
国見
「おはようございます
少し話したいこともあるので、一緒に学校行きませんか?」
そんなことが書かれていた
国見ちゃんから誘われたのは初めてだった
あなた
「もちろんいいよ!
何時くらいに家行けばいい?」
国見
「7時半くらいでお願いします
俺があなたさんの家まで行くのでいいですよ」
あなた
「本当!ありがとう!
じゃあまた後でね」
返信をしてスマホを閉じる
国見ちゃんのおかげで少しだけ気が紛れた気がした
優しいな
国見ちゃん
いつもはぶっきらぼうな感じだけど
何気に周りのこと考えてくれてるんだよね
国見ちゃんの優しさのおかげで私
助かってるよ
7時半頃
鞄をもち、靴を履いて、玄関から家を出た
すると出てすぐに国見ちゃんの姿があった
そう言って微笑んでくれる国見ちゃん
最近国見ちゃんは笑顔が増えた気がする
念のため10分前に家を出たけど、国見ちゃんはもっと早かった
私は缶に入った温かいココアを国見ちゃんの手に乗せた
そう言ってまた微笑む国見ちゃん
やっぱり、、、
素直にそう伝えると国見ちゃんは目を見開いた後、顔を背けてしまった
ほんのり耳が赤く染まっているように見えたのは気のせいだろうか
先に歩いていってしまう国見ちゃん
照れ隠しかな?
少し歩いているときに思い出す
そういえば国見ちゃん話したいことがあるって言ってたような、、、
岩泉さん
その名前が出た瞬間少しだけ身構えてしまった
そう、きっと大丈夫
大好きな岩ちゃんのこと
ちゃんと聞きたい
って言っても向き合えてないままなんだけどねっ
あはは、、、
でも、このままなのは嫌だ
だからしっかりしなきゃ
まずは話からでも
私はそう決心した












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。