ピコピコ、ピヨンッ
「𝐆𝐚𝐦𝐞 𝐨𝐯𝐞𝐫」
近くの壁にかかっていた時計に目を向けると、既に12時を回っていた。
気ぃ使ってベッドじゃなくて床で寝てやるって言ってやったのに……なんだコイツ…。
そして音無は散らかったゲーム機とちょっとした菓子を手早く片付け、廊下に出ていった。
俺は着ていた学ランを近くにあったハンガーにかけ、遠慮なくベッドに飛び込む。
そういいパジャマの胸元を整える音無
カチッ
無機質な音と共に部屋の明かりは完全に消え、真っ暗になる。
また目がなれないせいでほとんど何も見えないが、音無がその場からいなくなったことだけはわかった。
俺は音無の肩を押し返してベッドから速攻おりる
こいつ、……自分の話になるとやけに適当だし重い話になるのなんなんだよ。
空気悪ぃ……
そんなこと
お前の過去は、,,そんなこと,,で済んでいい内容なのか?
音無とは昨日あったばかりだけど、……コイツ、ずっと笑ってる気がする…
……でもまぁ、…楽しそうだし、……この話を深堀するのも良くないよな
……まだ、俺はこいつのこと、何も知らないのかもしれない