猛暑の中、トラックをダラダラと走っているあなた
相澤から言われた「基礎から鍛え直す」こと
トラック50周を目指し、先ほどから走っている
緑谷を見つけては、泣きながら抱きつこうとし助けを求める
あいにく、あなたは担任から逃げられないのだった
あなたはシクシクと泣き真似をした
わざと相澤の目の前で
緑谷には相澤のストレス値が上がっていたことがはっきり分かった
やる気のないガッツポーズを無理やりやって見せたあなただった
残り5周となった今、あなたを止めることができるものは居ない
よく見る赤いマントに突っ込む闘牛のようだ
あなたは、頭に「氷の塊」を思い浮かべた
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あなたは思いっきり天高く腕を上げ、それは大きな声で神に願うように挙げた
とぼけたようにパチパチと瞬きをするあなた
と、次の瞬間────
「ゴゴゴ…」
雲色が変わり、みるみるうちに空にあるはずの水分は「氷」へと大変身
相澤のセリフが気になったあなたは聞くも、答えてくれない相手に対して少し怒り気味だった
しかし、あなたの心境も相澤と同じく「懐かしい」と感じていたのだった











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!