第36話

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2025/08/10 10:00 更新

No side

有栖 初兎
今年の営業成績1位は…
有栖 初兎
ここ!3-1でした〜!!!
みんな
わあああああああああ!!!!!
あなた
2位との差も大きかったそうですよ!
モブ(女)
凄すぎでしょ!
獅子尾 悠佑
まじかぁ…!

ここの文化祭では、学校と地域からご褒美が与えられる。


1位となったクラスには無料でアイスが配られ、打ち上げ用の飲食店割引クーポンなどが貰えるのだ。


実はバイトが出来ないこの賽の目高校。


お金の少ない生徒にとって、嬉しすぎるご褒美である。

モブ(男)
まじでおつかれ〜!
モブ(女)
後夜祭も楽しみね!

アイスの袋を片手に彼らは笑う。


2日間に及んだ文化祭はもう終わりに近づいて、

残すは後夜祭のみとなった。


花火の観客席がある運動場へ向かう生徒が増えて、1人、2人と教室から姿を消していく。






…それに紛れて一人、ある少女が教室を去っていった。





あなたside

あなた
〜♪

一昨年は1年教室で。



昨年は生徒会室で。



さて、最後の花火はどこで見ようか。



秋らしさを感じる、夕方の薄暗い廊下を一人で歩く。


毎年のように、

当てずっぽうに、ゆくあてもなく、ふらふらと。



とりあえず、運動場の様子を覗いてみようか。


友達や知り合いの会話、話したこともない生徒の笑顔。


見ているだけで、心が暖かくなるから。





…もし、"彼"がいたら、声を掛けてもいいな。




きっと、仲がいいのによく喧嘩をする彼も一緒にいるのだろうけど。



小さく笑いながら生徒玄関へ行き、自身の下駄箱の鍵を開ける。


するとそこには、見覚えのない手紙が2枚。


ロッカー式で鍵付きの下駄箱だから、隙間からポストのように入れたのだろうか?


変に冷静な頭でそれぞれの手紙を開く。




 あなたの名字あなたさんへ


 後夜祭が始まる5時半に、中庭へ来てください。

 あなたに伝えたいことがあります。



 P.S. もし、もう1人の方に行きたかったら、
   この手紙のことは忘れてな。

 あなたの名字へ

 今日の5時半に、屋上に来て欲しい。

 もしあいつがいいならこの手紙のことは忘れていい。

 待ってる。

…それは、どちらも、告白の呼び出しのような内容で。

すぐ、あの2人からだと気がついた。




それならば、こっち・・・へ行こう。


私の、彼への想いには、もう気がついてる。
あなた
…、



…数時間前、ぽろりと零れ落ちてしまったあの言葉。





  "…たしは、…なたに、…"





きっと、あれが、私の本心だから。




あなた
…ごめんなさい。

もう1人の手紙に小さく謝って、


私は、彼の元へ向かった。





アンケート

どちらへ行く?
2人であの子を探した中庭(hint:28話)
65%
2人で雪かきをした屋上(hint:13話)
35%
投票数: 54票

前話の彼女の呟きの内容も、次回明らかに…!
投票高かった方を先に更新します!
(どっちのENDも書きたいので書きます…!)

更新は2週間後になりますのでご了承ください (❁ᴗ͈ˬᴗ͈)"





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