ご飯を食べてた俺は、名前を呼ばれて顔を上げる。
どんな人なんだろう…。
会ってみたいかも……
そう言って、奏さんは呆れたように息をついた。
お昼ご飯を食べ終わり、奏さんは家を出た。
奏さんが居なくなって広くなった部屋を見渡す。
不意に、奏さんの服が目に入った。
妙にそわそわしながら、服を目の前に掲げる。
口元に押し当てて匂いを嗅ぐ。
…って、俺、変態みたい…、でもひとりで居るの、なんか不安だし…。
頭を通して着てみる。
奏さんは俺より大きい…から、袖がダボダボだ。
安心してきたら、眠くなって来た…。
そう言って、俺は横になった。
奏side。
…あれ、返事かえって来ないな…。
リビングに入ると、床で横になっている昴流くんが居た。
少し慌てながら駆け寄る。
昴流くんは、すやすやと寝息を立てていた。
…これ、俺の服?
昴流くんって、なんでこんなに可愛いんだ?
本当に男の子なのか?
軽く体を揺らすと、昴流くんは僅かに目を開けた。
潤んだ瞳が俺を写す。
寝ぼけているのか、服の袖を嗅ぎ、目を細めた。
昴流くんは、俺と目が合うとはね起きた。
それから赤面する。
言うと、昴流くんは益々赤くなってしまう。
そんな所も可愛いなぁと思った。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!