第53話

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2026/03/16 02:00 更新




    サンヒョクから連絡が来たのは

    会食の二日後の昼休み




_@_
 ✉️ 最終確認だけ 
  少しお時間いただけますか 




    仕事の文面で絵文字も余計な一言もない

    指定されたのは以前と同じホテルのラウンジ

    仕事の打ち合わせとしては自然な場所だった




You
You
 お待たせしました 
_@_
 こちらこそ  。 
 ありがとうございます 




    先に席についていたサンヒョクが立ち上がる

    スーツと整った髪 , 落ち着いた視線
 
    距離は完璧

    仕事の確認は驚くほどスムーズだった

    契約内容の微調整 , 今後の広報展開

    スケジュールのすり合わせ 。

    非の打ちどころがない




_@_
 では今の条件で進めさせて頂きます 
You
You
 承知しました 




    資料を閉じる音がやけに静かに響く

    …… 終わった

    立ち上がろうとした そのとき




_@_
 …  ヌナ 




    まただ 。 いつもの名前で呼ばれると

    狼狽えてしまう自分がいる




_@_
 そろそろ話そうと思ってたんだけど 
_@_
 レンタルの … 契約の話 
You
You
 ……… 




    空気が変わった

    胸の奥がひやっとする 。




_@_
 来月で , 更新時期だから 




    分かってる カレンダーにだって入ってる

    でもこうして改めて言葉にされると“現実”になる




_@_
 続ける ? 




    真っ直ぐで逃げ道を用意しない聞き方

    冗談でも軽口でもない

    “CEO”でも“レンタル彼氏”でもない

    ただのサンヒョクが聞いている




You
You
 ……  ッ 




    私は、すぐに答えられなかった。

    続ける ? 何を …

    契約を ? 関係を ?

    曖昧なままのこの距離を ?




You
You
 考えさせて 




    ようやく出た声は思ったより静かだった

    サンヒョクは ほんの一瞬だけ目を伏せて ,

    それから小さく頷く




_@_
 うん , 分かった ㅎ 
_@_
 また連絡するね 
_@_
 期限まではいつも通りで 




    いつも通り 。

    その言葉が少しだけ重くて席を立つ

    並んで歩くけど肩は触れない距離

    出口の前で彼が足を止めた




_@_
 … あんまり思い詰めないでね  ㅎ 
_@_
 最近 ちょっと辛そうだから 




    境界線の上に立ったまま一歩も踏み越えない

    なのに胸の奥がゆっくり熱くなる




You
You
 ..  うん  , 




    外に出ると風が思ったより冷たかった

    契約はただの紙のはずなのに

    どうしてこんなに心臓がうるさいんだろう




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