親は小さい時に他界、ヤクザの家系の
子供なので祖父に引き取られてから
マトモに友達も、恋人も出来なかった。
猫ミームを見ながら返事をする結構変人な従兄弟。
年は離れているのでお兄ちゃんみたいなものだ。
ピッと星導の顔を指さしてから、
明日からの高校生活二思いを馳せて
自分の部屋へと駆け込んだ。
クラス分けの表を見るけど、
数人しか覚えられない。
ふと、見覚えしかない名前を見つけた。
顔:イケメン 性格:ヒモ男
とかいう最悪顔だけの男、小柳ロウ。
彼とは1つ屋根の下で過ごしているが、
血は繋がっておらず彼は拾い子なのである。
まぁだから実質幼馴染というか。
説明しよう、星導権限とは。
次代組長と謳われる若頭の彼によって、
現在組長の祖父が色々コネで裏口入学等
お易い御用に出来る事である。
クルクルと慣れた手つきで小型ナイフを
回し始める小柳。それだよそれ。
残念、とナイフをしまってから私に腕を回す。
拝啓、神様へ。
私に普通をください。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。