第2話

PART ❤️
269
2026/09/03 12:00 更新


俺は思い切りが悪いところがある。

のらりくらりでなんとか交わして、今まで事なきを得ているけど、きっといつか酷い目を見るんだろう…何となく、そう思う。
tik
ツバサー!遅いよ!待ってたのに
tbs
ごめんて、今日日直でさ

俺の目の前でぷんすかと眉を釣り上げて、でも嬉しさを隠しきれずに口元が緩んでるていく。

可愛い…そう思うのはホントの気持ち。
tik
それ本気で謝ってんのー?
tbs
反省してるから!がちで
tik
ほんとかなぁ
tbs
んーじゃあお詫びに、ていくの好きなもん買いいくか〜
tik
ほんと!?ツバサってばなんか今日優しいね〜
tbs
俺が優しいのはいつもの事ですー

そんなくだらないことで笑いあってさ。

ていくと過ごす時間は居心地が良くて。
俺に無遠慮な態度がなんだか嬉しくて。
後輩ゆえの可愛らしさもあって。

なんか、ていくの方は俺を好きっぽいし?

…でも俺は、

hrk
ちょ、JIL!ちょ待てってば…
jl
俺今から部活なんだって
hrk
…わかったわかった。じゃー俺待ってる!
jl
ええ…終わるの夜だよ遅くなっちゃう
hrk
いーのいーの!俺が待ちたいだけ

背を向けて走っていく男に、笑顔で手を振るあいつが。
………気になってたり。
tik
……ツバサ?

なんとなくわかってる。

あいつ(春希)はJILが好き。
だって俺は春希のことばっか見てるから、あいつが何を見てるかなんてすぐわかる。
tik
ちょっと、ツバサ!
tbs
…っあ、な、なに?
tik
なにじゃないでしょ、どしたんですか
tbs
あー………なんでもないよ

なんでもないわけなくない?と納得いかずに俺の袖をぐいぐいひっぱって、はやくはけーはなしちまえーと言うていく。

…やっぱりこいつは可愛いのだ。

どう足掻いてもそう考えてしまうのだ。
tik
…わかってるよ
tbs
あ?
tik
春希のこと見てたんでしょ?
tbs
…え?…はぁ、なんで…?
tik
だってツバサこの前、俺の推し春希なんだよねーって言ってたじゃん
tik
さっきあそこに春希いたし
tbs
…ま、まあな。あいつの声聞こえると反応しちゃうんだよね
tik
えー?どんだけ春希の声好きなん

ていくは俺と一緒。

俺のことをよく見てるし、俺と話した言葉は忘れない。

俺も…春希のことをよく見ちゃうし、春希と話した言葉は今だって思い出せる。

俺と、一緒。
tik
ね、ツバサ
tbs
なに?
tik
俺、ツバサと二人で帰るの、結構好きなんだよね

ちょっと俯きながら、でも幸せそうにお前は笑ってさ。
tik
これからも一緒に帰ってよ

今は、“推し”という言葉で逃げてる俺。

いつかその言葉が変わった時、俺はこいつになんて言えばいいのか。
tbs
当たり前じゃん
tik
ん、そういうと思った!

俺を信じて疑わないていくが可哀想だ。

俺は…きっとお前を傷つける運命なのに。

けど、
tbs
んで、どこ行くんだっけ?
tik
今はお腹すいてないし〜カラオケ行こ!
tbs
お、のった!

ていくと過ごす時間は、居心地が良すぎるから。

俺は曖昧なまま、お前の隣で笑ってる。




To Be Continued


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