社長にはよく言われる。
一人一人に合ったギフトを選びなさい、と。
それが、人に感謝を伝える上で大切なことだ、と。
ちょっと勘違いしてた自分が恥ずかしい…んだと思う。
あれだけ太宰さんが抱きしめてくれてたから、自分だけなのかなとか思っちゃったりして。
でもあの人は女たらしだからそーゆーことはなくて。
太宰さんのことは一旦忘れよう。
4年前、太宰さんが付き合っていた元カノ。
太宰さんの火遊びが激しかったのは今も昔も変わらないみたいだけど、その人とは一番長く付き合ったらしい。
……この気持ちは____なんて言ってるほど、私も鈍感じゃない。
太宰さんのあの戸惑った顔見たでしょ。
好意を寄せられて困った表情。
私が特別だったわけじゃない。
多分きっと勘違いしてたんだ。
そう思うと恥ずかしさが込み上がる。
太宰さんを困らせたくない。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。