第6話

# . 浴衣
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2026/05/17 08:00 更新




  8月31日、日曜日。
  今日は花火大会で、何人もの人が集まっていた。

  人々の服装を見るたびに、
  人々の笑顔を見るたびに、
  俺の胸はどんどん高鳴っていく。

  一体、あなたちゃんはどんな服で来るんだろう。
  一体、どれほどの思い出になるんだろう。

  胸いっぱいに広がった期待は衰えることなく、
  勢いを増して、俺の鼓動を加速させた。


 # . あなた
 ごめん、お待たせ 



  突然 後ろから聞こえてきた、
  透き通るような淡い声。

  周囲の音の中よりも鮮明に、
  俺の耳に焼きついた声。

  その声の主は ── 。


 # . br
 あなたちゃん 

 # . あなた
 ごめんね、待ったよね 



  いつものワンピースとは一味違って、
  なんだか暗い色の浴衣を見に纏っていた。

  小さくて青い花びらが咲き誇る紺色の着物と
  対照的に、無地で落ち着きのある黄土色の帯。

  いつものストレートヘアとは違い、
  高めの団子結びでまとめられた髪の毛。

  あまりにも新鮮な姿に、雰囲気に、
  胸はさらにドキドキして、体は強張った。


 # . あなた
 … 大丈夫? 顔、赤いよ?(笑 

 # . br
 うん、大丈夫 … // 

 # . br
 綺麗だね、浴衣 … // 

 # . あなた
 ありがとう、この花ね、
 ワスレナグサって言うんだって 

 # . br
 浴衣の青いやつ? 

 # . あなた
 そう、綺麗でしょ 

 # . br
 … うん 



  『 君の方が綺麗だよ 』

  なんて、小心者の俺には言えるわけもなく、
  目を細めて微笑む、
  君の笑顔に呑まれるばかりだった。







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