どうも、こちらさっき帰ってきたばっかのあなたです。
そしたら謎にエルサに詰められたんだけど何???(無自覚)
もー、うるさいなぁ………
最初は賛成どころか男装の協力までしてくれてたのに何で急にこんな止めてくるわけ!?
エルサの表情が強張る。
そらそうか、こういう時の私はヤバいことしか言わないし()
ぶっちゃけ政略結婚でお互い何とも思ってないし
婚約破棄で家の株下がって困るのは父上だけなんだよなぁ!?
そして暴走する私を止められなかったのを責められるのは十中八九専属メイドのエルサ!!
機嫌損ねた父上の八つ当たりはひどいぞ??
軽くて減給、最悪クビになるような事態は避けたいだろう!?
さぁ大いに悩みたまえエルサ!!!!((ドブカス))
あれから数時間後、私は訓練場でぴくとさんと向かい合っていた。
それもこれもエルサが出した"条件"のせいだ。
___"一対一でぴくとさんに勝つ"。
正直、無理だとしか思えなかった。
私が?兵士で一番強いぴくとさんと?
そんなのどう足掻いても勝てるわけがない。
だけど__
この勝負に私の人生がかかってる。(大嘘)
なんとしても勝たなくては。
…やるときぐらいやらなくてどうする。
覚悟を決めろ、あなた。
エルサの合図を皮切りに、
私とぴくとさんはお互いに斬り掛かった。
あなたの名字(カタカナ推奨)領の領民は、領主__あなたの名字(カタカナ推奨)現宰相について聞かれると、誰もが口を揃えて同じことを言う。
『あんなひどい領主は他にいない』と。
そうして現宰相は__宰相"一家"は皆周りから恨まれてきた。
時にはその恨みが、殺意に成り代わってしまうほどに。
屋敷には高頻度で暗殺者がやってきた。
宰相本人やその家族を狙って。
夜陰に紛れて団体で侵入する者。
料理人になりすまし毒を盛ろうとする者。
商人を装い呪いの品を売りつけようとする者___。
手口は日に日に巧妙になり、
確実にあなたの名字(カタカナ推奨)家を蝕んだ。
…そんな日々が続くうちに、あなたの名字(カタカナ推奨)夫人は命を落とした。
そうして残されたのは、まだ幼い一人娘だけ。
このままでは自分も死んでしまう。
だけど母はもういない。父にも頼れない。
誰も、守ってはくれない。
だったら___
"自分の身は自分で守る"しかない。
だから彼女は剣を握り、訓練を始めた。
そのせいで社交界に出ることも稀になり、
舞踏会では金遣いが荒いだの毎晩男をとっかえひっかえしてるだの根も葉もない噂が飛び交い、
いつしか"婚約者"も彼女のもとを訪れなくなった。
それでも彼女は気にしなかった。気にする余裕はなかった。
生き延びるため。
ただそれだけのために剣を振り続けた。
故に_____
あなた・あなたの名字(カタカナ推奨)は強い。
からんという乾いた音がした。
今まで幾度となく聞いてきた、木剣が弾かれ落ちる音__。
私の目にも地面に投げ出された木剣が映った。
なのに、私の手にはしっかりと木剣があって……
___え?
ぴくとさんが両手を上げる様子を見たところで、
ようやく私の思考と現実が結びついた。
豆鉄砲を食らった鳩のような間抜けな顔をしているエルサに、興奮が抑えられないまま話しかける。
思いがけない勝利と養成所へ行ける嬉しさが混ざり興奮していた私は、
横の2人の会話に気づくことはできなかった。
エルサSide
飛び跳ねて喜んでいるあなたお嬢様を横目に、
私はこっそり兄さんに話しかけた。
このクソ兄め。
最後、お嬢様が斬り込んで来たとき__
コイツは真っ向から受け止め、力負けして剣を弾かれた。
あれは完全にわざとだった。
そもそもお嬢様がコイツに勝る力を持ってるとは思えないし、何より攻撃を受け流せば済む話だったというのに…
遥か彼方へ向かって叫ぶお嬢様の顔には、眩い笑顔が浮かんでいた。
幼い頃から家に縛られ、籠の中の鳥のような人生を送ってきたあなたお嬢様。
そんなお嬢様のあんな顔を見たのはいつぶりだろうか。
バレたらやばいかなー…なんて呑気に思いつつ、
私も兄さんも、もう笑うしかなかった。
夢主ちゃん旅立ち編(?)完
やっと次から本編というか養成所行かせるのでpktさん以外の実況者サマもめっちゃ出します
コメント来てた地雷cpはちゃんと配慮しますのでご安心を
あと多分言ってなかったと思うんですけど
既婚者の方(trz&kryn)はcp作らない予定です
把握よろろすおねがいするます (雑)












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!