シェアハウスと言う場所に
私は連れて行かれた。
嫌、ついて行った。
私はうりさんを思い出し
わかった事があった。
私は
空白少女だ
逆に
うりさんは
記憶男子
だから
濃い黒以外の10色を
思い出しに来た。
中に入ろうとすると
橙の影が私達を迎えた。
うりさんは橙の影の名前を発さなかった。
嫌、見えていない様だった。
見覚えのあるニュアンス
また、誰か
思い出せそうだった。
橙の影。私に触れた。
そっと抱きしめられた。
橙の影。泣いているのが
何故かわかった。
何も、涙なんて見えないのに
橙の影、うりさんに触れた。
だけどうりさん。
見えていないからか
反応しなかった。
また、橙の影
泣いていた。
触れたいのだろうか
違う違う。そう言っていた。
言っている様だった。
違う違う。
違う違う。
ちょっぴり、うるさい。
なんて思うと
橙の影、バットの形をした物を取り出した。
苦笑いしてうりさんの方へ走った。
うりさん。遠かった。
近くにいて欲しい。
橙の影、謝っていた。
怖かった。だけど
えとさんを
私は抱きしめた。
橙の影、散った。
思い出したから?
鼓膜が破れる様な大きい声
うりさんも私も驚いた。
嫌、耳が痛かった。
忘れてしまっていてごめんなさい
改めて謝る。
そしたら
それは影の時なのか
問いてみたが
答えはなかった。
うりさんは頷かない
嫌、居なかった。
怖い。怖い怖い。
何処に、行っちゃったの?
行く当てもないので
シェアハウスに入る事にした。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!