ある学校に1人のタコがいた。
そのタコは、
いずれか地上を目指すだろう。
あなたの一人称の名前はあなた。
今は、タコ達の世界で戦闘員をしている。
イカからナワバリを守るために…
そう。この「イカ」達は、「インクリング」と
言われていて、イカ達が住む世界には
オオデンチナマズっていうなんかめっちゃ
デカいデンチナマズがいるんだけど、
それを盗んで、
オクトリングと言われている自分達、
まあ、別名「タコ」の
ものにしようとしている。
何でかは分からないけど。
あなたの一人称の隣の席のオクタリアンは、
タコゾネスの仲間で、生徒の1人。
あなたの一人称の友達でもある。
厳しいけど、頼りになるんだ。
あなたの一人称の考えていることが
分かるなんて、流石だな…
ー数十分後…
チャイムの音がなった…
生徒達が教官の掛け声に合わせ、挨拶をする。
挨拶をしたあとは、
次の授業のために準備をする。
これがあなたの一人称達の日常。
いつしか、自分達の敵である、
イカ達の住む世界を考えるようになった。
学校が終わり、
自分の部屋に戻っている時、
怒ったような声が耳に入ってきた。
あの子は…えーっと…
確か、違うクラスの…
ミズタ…だったっけ?
あまり関わりがないため、名前が曖昧だ。
タコらしく、勤勉であれ、か…
タコらしいって何?
勉強は、そんなに大事なのだろうか?
そんなことを考えながら、
あなたの一人称はベッドに潜る。
ああ、また明日が来る。
なんにも変わらない、同じ日常を繰り返す。
「明日」に抵抗しながらも、あなたの一人称は瞼を閉じる。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!