※虎杖が心臓引き抜かれる前に話してる体です
昼休み。
高専の共有スペースで、悠仁が真顔で聞いてきた。
味噌汁を啜りながら少し考える。
隣で恵が嫌そうな顔をした。
どうやら既に面識はあるらしい。
後ろから聞こえた声に振り返る。
五条さんだ。
この人、本当にろくなことしない。
五条さんはそのまま、悠仁たちの隣に座り込んだ。
それはそう。
私ですら最近は報告書の量が増えて嫌になってる。
特にここ数週間。
妙に呪詛師の動きが活発だった。
単発じゃない。
誰かが裏で動かしてるように、現場が妙に噛み合っている。
上も少し警戒している。
......まぁ。
呪術界は大体いつも嫌な予感してるけど。
悠仁に聞かれ、「あー」と適当に返す。
思わず吹き出した。
恵まで少し口元を緩めている。
その瞬間。
微量。
でも確かに呪力を感じる。
箸を止めて、視線を窓へ向ける。
高専の結界内。
木々が揺れてるだけ。
異常はない。
でも。
悠仁の声で我に返る。
気のせいかもしれない。
最近はずっと現場続き。
だから感覚が過敏になってるだけ。
そう思った瞬間。
ポケットの無線が鳴る。
すぐに椅子を引く。
そう言いながら共有スペースを出る。
廊下を歩く速度が自然と速くなる。
低級呪霊。
本来なら騒ぐほどじゃない。
問題は"妙"という言葉。
外の空気は少し冷えていた。
正門が近づくにつれ、眉が寄っていく。
いる。
1体じゃない。
2体、3体。
低級。
なのに____












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!