第6話

薔薇を3束
1,837
2020/08/22 21:42
ドンドン
ユウ
ユウ
ん…?
僕はドアの叩く音で目が覚める
グリム
グリム
むにゃ…おい、ユウ…こんな夜中に誰か来たみたいだゾ…
グリムも目を覚ます
ドンドン
グリム
グリム
なんだ?お化けの奴らか?諦め悪りぃーんだゾ…
僕は談話室を出て、玄関へと向かった
こんな時間にいったい誰なのだろう…
ユウ
ユウ
はーい、どちら様?
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
…オレ、エース。ちょっと、中に入れてよ。
グリム
グリム
エース?こんな時間にどーした…けげ!?
グリム
グリム
その首輪は!
エースの首には謎の首輪がつけられていた
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
も〜、ぜってえ、ハーツラビュルには戻らねぇ!俺、今日からここの寮生になる!
グリム
グリム
にゃに〜!?
グリムの驚きが静かな夜に響く
そして僕は事情を聞くために談話室へと向かった
グリム
グリム
そ、その首輪って、オレ様が入学式につけられたやつなんだゾ…
グリム
グリム
オマエ、何でそんなのつけられたんだ…?
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
タルト食った。
ユウ
ユウ
え?タルト?
僕は少し困惑する
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
そーだよ、それだけ。
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
小腹が空いて寮のキッチンに行ったら、冷蔵庫にたるとが冷やしてあったんだよ…
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
しかも、ホール三つ分も!だから…
そして、エースはハーツラビュルのキッチンで起きたことを話した
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
ってわけ…
グリム
グリム
……
ユウ
ユウ
……
僕とグリムは呆れた顔をした
グリム
グリム
どっちもどっちなんだゾ…
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
たかが、タルトを盗んだだけで魔法封じされるのはおかしくね!?
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
魔法士にとっては、手枷と足枷つけられるのと同じようなもんじゃん!!
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
しかも、3ホールもあるんだよ!?絶対一人で食い切れないだろ!!
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
心が狭いにも程があるでしょ!?
ユウ
ユウ
う〜ん…まぁ…
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
なんだよ…そのにえきらない反応…
グリム
グリム
は!もしかして…
グリムが何かを思いついたような反応で言う
グリム
グリム
3ホールもあったなら、パーティー用かもしれないんだゾ!
グリム
グリム
誰かの誕生日とか、俺様、名推理すぎるんだゾ!
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
誕生日ぃ?
ユウ
ユウ
だとしたら、怒るのも当然かも…
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
う…オレ、監督生なら絶対寮長が横暴だって言ってくれると思ったのに…
ユウ
ユウ
確かに横暴ではあるけど…
ユウ
ユウ
盗み喰いはよくないよ
グリム
グリム
先に盗み喰いしたお前もわるいんだゾ
ユウ
ユウ
明日、誤りにいこう?
グリム
グリム
食べ物の恨みは恐ろしいんだゾ
…とグリムが脅すように言う
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
はぁ…わかったよ、謝ればいいんだろ?
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
監督生が提案したんだから、一緒にこいよな。
ユウ
ユウ
わかった。じゃあ、今日はとりあえず、談話室のソファで寝て。
エース・トラッポラ
エース・トラッポラ
はーい
そして僕たちはやっと眠りにつくことができた



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