第6話

番外編
9
2026/01/14 14:00 更新
玉こん
玉こん
僕の名前は玉・こんにゃく。みんな僕のことを「玉こん」と呼びます
玉こん
玉こん
今日は僕の過去編になります
日差しがジリジリと差してきて、本格的に夏を感じさせた7月21日、僕は生まれた。

僕は生まれたときから目の下に紫色の濃いクマがあった。そのせいで両親から腫れ物のように扱われ"普通の人"と同じような生活を送らせて貰えなかった。

僕は学校に通わせて貰えず、父から勉強や世の中の事を教えてもらった。でもその頃は外に出ることは許されていなくて、毎日自分と同年代くらいの子が笑いながら遊んでいるのをただ見ることしか出来なかった。
13歳になるときを境に、僕は今までにないくらい思いっきり反抗した。本やテレビで見た外の世界、自分以外の生物を見てみたくて。

13歳になる前にも両親に「外に行きたい」と言ってみたのだけれども、その願いは叶わず、ただ苦笑いをしているだけだった。

反抗した時は頭に血が上っていて、僕が何をしたのかはイマイチ覚えていない。ただ気づいた時には母は倒れていて、父は家から飛び出していた。

「これで自由になれる」そう思った僕は、この家に二度と帰らないことを決めた。

今思うと、両親が何故ここまでして僕の存在を隠していたのかよく分からない。聞こうと家に帰ろうとしたことがあったけど、そこはもう空き地になっていて、まるで僕たちが住んでいなかったような、存在を消そうとしているのに必死に思えて吐き気を催した。
家を飛びだしてきたはいいものの、僕はこの世の中の常識をあまり分かっていなかった。

そんな中出会ったのが、うろうろしていた町に住んでいた3つ子の「タイる、ヒカる、ハゲる」だった。

僕とは2つ年下で、出会った当時3人は10歳だった。

こんな変な僕でも3人とその両親は受け入れてくれて、そこで僕ははじめて"普通"を実感した。

13歳だと本来は「中学生」になるらしく、僕は中学校に通うことになった。
中学生になったはいいものの、僕はまだ実の両親とタイル、ヒカる、ハゲるの3人とその両親としか話したことがなかった。

当然コミュニケーションがうまくいくことはなくて、僕は孤立した。

孤立しただけならまだしも、僕のクラスはヤンチャな生徒が多くて、僕をサンドバッグのようにして笑っている奴らがいた。

実の両親をほぼ壊滅状態にした僕なら、多分戦えば勝てたと思う。

でも僕は今の生活を壊したくなかったし、なによりタイるたちの両親を困らせたくなかった。

こうやって僕は耐え続けたものの、中学3年生になる時、クラス1のヤンキーが僕のおでこにタバコをなぞってきた。

そこで僕の何かがプツンと切れた。
またここも記憶がなくなっていて、気がついたら先生達が大勢集まって僕の体を止めていた。

そんな僕は、大騒動を起こしたということでタイるたちの両親が学校に来て相手の両親に謝罪をしていた。

なんでいままで僕が虐められていた時は誰も動いてくれなかったのに、今回はこんな大騒動になっているんだろう。謝って欲しいのはこっちなのに。

そんなことを言ったが、先生たちは信用してくれなかった。おでこのタバコ跡も、自分でやったのだろうということになってしまった。

自分でやるわけがないのに。
でもタイるたちの両親は理解してくれた。

そうして僕は別の学校に転校したものの、そこでもいじめられた。

もうそのころには僕に学校は向いていないと自覚していた。

そうして高校に行くことなく、カフェTamakonをオープンした。

カフェは昔読んだ本に出てきていて、ずっと憧れがあったから。

後にタイる、ヒカる、ハゲるもここで働くことになる。
オープンした当時、お客さんが全く来なかった。

そんな中、初め来てくれたお客さんこそ蚊音だった。

僕はお店で働くにあたって、このクマとタバコ跡はコンシーラーで隠していた。タイルたちの両親に「コンシーラー」というものを教えて貰って以降、僕は自信が出てきた。

それでも、学校に行くのは怖くて無理だった。

蚊音はこんな僕とでも話をしてくれた。蚊音とはお互いの悩みを慰めあって、解決策を一緒に考えてた。

そのうち蚊音に「先輩」と呼ばれるようになった。
自分のことを慕ってくれる人なんて世の中にいるんだということに驚いて、感動して泣いた。

僕以外にも辛い思いをしている人は居たんだ、ということを知って、嬉しいような悲しいようななんとも言えぬ気持ちになった。

そんな中、僕はクマとタバコ跡を隠さず蚊音に伝えようか迷っていた。悩みを相談する仲になったとはいえ、驚かせてしまうかもと思って未だに隠していた。
そんなある日、カフェに雨漏りが生じてしまった。

僕は水に濡れてしまい、コンシーラーが落ちて紫色の濃いクマとタバコ跡が丸見えになってしまった。

しかも、この日は蚊音以外にも初めてお客さんが来来た日。みんな僕の顔を物珍しそうに見つめてくる。

中には顔をしかめたり、連れの人とヒソヒソ僕の顔について話している人がいた。

そんな中、蚊音が厨房の方に立って言った。
「先輩がどんな顔をしていたっていいでしょう!?何がそんなにおかしいのよ!」

こう言ってくれて嬉しかった。僕のことを庇ってくれてたことに。いままでずっと隠していたにも関わらず。

こんなことがあってから、僕と蚊音は更に仲良くなれたと思う。僕が蚊音の事をこう呼び始めたのもこの頃からだ。
スランプ入りました😇

更新は頑張って続けます

次回は15日23時頃

お楽しみに

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