珍しい事があった。
あなたが応援に来てくれたんや。
今まで何度か誘ったことがあったけど、ずっと断られとった。
興味がないとか、俺のファンの子が強烈すぎてイヤだとか。
せやから今回は誘ってなかったんに。
あなたの気まぐれネコさんがでたんか、なんの連絡もなく来とった。
俺が気づいたんは最後の挨拶で応援席前に来た時やった。
あなたは周りに気づかれんよう笑顔で小さくピースサインなんてしてくる。
俺は嬉しくて、あなたが愛らしくて、今すぐに会いに行きたかった。
でも主将やとなんやかんや仕事があって、会いにも連絡もできんかった。
もぉーあなた帰ったやろうなーと思いながらメッセージを見る。
なんて可愛いメッセージが入っとった。
俺はサービスエース取った時くらいのガッツポーズしとった。
そしてもう一通メッセージが……。
なんや! このメッセージ。
スーパーデレやん。
俺はサムに 腹痛やからトイレに行く と嘘をつき 走った。
あなたは数メートル先の柱の陰からヒョコッと出てきて手招きをしよる。
俺はそれに吸い寄せられるように走った。
俺は柱の陰にあなたを連れていき抱きしめた。
あなたが嫌う外での接触やから怒られるかもしれへんけど、止められんかった。
チュッ!
今まであなたとは何度もしてきた。
でも今までで一番ドキドキして、幸せなキスやった。
チュッ!
ぎゅ~。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!