太宰side
私たちは、あなたの遺書をいろんな人に見せに行った。
先生たちには学校で、中也と一緒に職員室まで行って見せた。
私は、その一言でわかってくれると思った。
だって、あなたが大好きだった人たちだから。
先生たちは、それを読んで、涙を流していた。
私たちは、ノートを先生たちから受け取って、静かに職員室から出た。
それから、私たちは谷崎くんと鏡花ちゃんに遺書を見せに行くために、1年の教室に行った。
2人とも学校に来ているか不安だったけど、中也が「絶対大丈夫」と言ってくれて、不安が少し晴れた。そして、2人ともそこにいた。もっと言うと、ナオミちゃんもいてくれていた。
緊張しながらも、私は一言声をかけた。
ナオミちゃんが声をかけてくれた。
私は、あなたのノートをみんなの前に出した。
私はそう言って、1番に鏡花ちゃんにノートを読んでもらうように促した。
そう言って、鏡花ちゃんは泣き崩れた。
私は2人の前にノートを差し出した。
谷崎くんはナオミちゃんとじっくり遺書を読んで、涙をこぼしていた。
そして、私たちは自分の教室に戻った。





















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!