…。
次に目を覚ますと、目の前は見知らぬ天井だった。
なんだか、両手に人の温もりを感じる。なんだろう。
そう思って首を少し起こし、両手を見てみると…
私の両手をしっかりと握って、ベッドに頭を乗せて寝ている天使たちがいるではないか。
私のその声に反応して一郎の目がパチッとあいた。
一郎が騒ぐ。
その声で二郎と三郎も起きてしまった。
と、ここまで思わず騒ぎすぎたのか…
寂雷さんがドアを開けて入ってきた。
そう、全部綺麗に巻き直してくれていたらしい。
一郎たちが応急処置として巻いてくれていたけど、
その時は焦っていたらしくてボロボロだった。
寂雷先生の興味はちょっと怖いかなぁ…?
そんなこと置いておいて…
そういって私は3人に抱きついた。
あぁ、この時間がずっと続けばいいのに。
退院すればまた仕事、仕事…。
血だらけで帰ってきたらみんなに心配をかけちゃうから
帰る前に血を拭かなくちゃいけないな…。
はぁ。
朝。
トコトコトコ
私は重い瞼を無理やり開き、階段を降りていった。
リビングに行けば誰もいない静かな空間が_____________
広がっていなかった。
静かな空間の代わりに、私の愛しの兄弟たちが三郎のパソコンを囲うようにして
座っていた。
というか、なんか作戦とか聞こえてきたんだけど…?
もしかして、萬屋山田の依頼のやつかな??
いやいやそれはそれでちょっと…。
作戦を立てるぐらいの強敵か何かと戦うんですか???
それはお姉ちゃん見逃せないぞ????
愛しの弟たちが怪我をするぐらいなら私がその仕事代わりにやりますが??????????
私がそう問うと、3人は慌てたようにパソコンを隠し、
目を泳がせた。
嘘が下手だなぁ〜。
暗殺業を営んでいる私にはバレバレだぞ〜。
でもそんなところがまた可愛い…。
あららぁ、見え透いた嘘ついちゃってぇ〜〜〜。
可愛いんだからぁぁぁぁ!!!
二人は顔を赤くして、もじもじしながら全てを明かした。
四人で家族旅行?
私を説得する?
そんなの…
あんなに可愛い私の弟たちが、私のために計画まで立てて、
私に秘密にして楽しませようとしてくれていたのに、
「仕事の方が大事」
とかありえないじゃない!!!
そう言って私は急いで連絡用端末を出すと、
名木田さんに連絡を入れた。
『今日と明日は休みま〜す!
プライバシーの保護のために理由は聞きませんよね???ね????』
暗殺者として相手に情報を教えないのは当然。
必要最低限のことだけを簡潔に伝える。
よし、おっけい!
元気よく返事をして自分の部屋へ駆け込んだ。
クローゼットを開け、目当てのものを手に取る。
そう、手に取ったのは、前に乱数くんの仕事場に行った時もらったものだ。
真っ白で軽い感じのワンピース。
まさに夏だ!って感じ。
もちろんズボンを履かないとね…///
よし!できた!!

ジャーン!!
よし!あっという間にお化粧完了!!
私は急いで階段を駆け下り、3人の前で一回転してみせた。
そう行って私たちは玄関の扉を開けた。
めっちゃ楽しみぃぃぃぃぃ!!!
っていうか…
アンケート
四人が旅行に行くならどこに行って欲しい?
遊園地
54%
美術館
6%
水族館
41%
投票数: 69票














![[参加型?]空の上で最後の遺言を、](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/fLidrLhRSUUik4ZkTr7M83BhU0V2/cover/01KCTXMWS5RZ2WT40YN9XJ0C3Y_resized_240x340.jpg)



編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。