旅館のベッドで圭にキスされた後、服を脱がされ慌
てる沙奈。
“ここで、この人とセックスしたら…”
とどんどん妄想が膨らんでいく。
“抱かれたら仕事なんてできなくなる…”
とパニックに陥る沙奈。
「やっぱり無理―!」
と圭を突き飛ばし、部屋を出て行ってしまう。
呆然と見送る圭。
一方、千尋もベッドで司とキスしていた。
「…勘違いすんなよ。これは彼氏を取り戻すためのレ
ッスンだからな」
と言って司は千尋を自分の上に乗せる。
「相手を支配して、彼氏に負ける快感を味わわせて
やるんだ」
と司に言われた千尋。
翌朝、千尋の部屋で目を覚ます司。
アイロンのかかった服やキレイに磨かれた靴を見
て、千尋の気配りに感心する。
玄関での別れ際に司から
「頑張って彼氏取り戻せよ」
と言われ、少しせつなくなる千尋。
司と入れ替わりで帰宅した沙奈。
千尋に昨晩のことを伝える。
「美沙は結局、彼に嫌われたくないって思ってるん
でしょ?」
「!…そんなことない。あたしだってギリギリまで迷
ったんだよ。だけど、あそこで寝たらこっちの負け
じゃない。
『負ける快感を一緒に味わおう』
って言われたんだけど、やっぱり耐えられない」
と千尋に悩みを打ち明ける沙奈。
その夜、雑誌編集長の前島と飲んでいた司が帰宅し
ていると、理佳子が司に気づいた。
千尋と一緒にいた司のことを思い出した理佳子は、
司の後を尾行し郵便物から司が何者かをつきとめ
る。
翌日、会社で佳介に会った沙奈。
逃げ出した事を謝ると、圭は
「それはもう気にしなくていいよ。付き合ってくれ
てありがとう。楽しかった」
とそっけなく去っていく。
《「楽しかった…」って過去形?》と心配になる沙
奈。
「今夜会えないかな」
千尋のもとに仁から連絡が。
司に「アドバイス通り誘いが来た」と報告する
千尋。
司は
「自分から積極的に攻めろ」
とさらなるアドバイスをする。
ベッドで横になっている千尋と仁。
「俺、4年付き合ってても千尋のことわかってなか
ったのかもしれない。好きだよ」
ベッドの上で初めて言われ、少し驚く千尋。
しかし、
「もう一回したい」
と言われ、複雑な思いに。
仕事の後、圭から食事に誘われた沙奈。
「2人で食事をする理由って何ですか。昨日付き合
ってくれてありがとうって言ったじゃないですか。
楽しかったって過去形で言ってましたよね」
「それがどうしたの?」
「じゃあまだ終わってないんですか」
「なんで終わるのかな。まだ始まってもいないの
に」
食事へ行っても仕事の話ばかりする佳 圭。
「今ってあたしたちどういう状況何でしたっけ。ど
うしてあたしを誘うんですか?」
と質問する沙奈。
「好きだから」
と答える圭。
「でもあたしたち付き合ってるわけじゃないですよ
ね」
「うん、僕はいつでも待ってるけど。こっちの気持
ちは全部伝えてあるし、ボールは今そっちにある」
「じゃああたしがボールを返さなかったら終わりっ
てことですか」
「そうならないように願ってるけど、それが君の最
終判断なら素直に受け止めるよ」
勇気を出し、このあと圭を誘おうか迷う沙奈。
しかし、圭から
「今日は帰ろう」
と言われ、肩すかしをくらう。
「次のアドバイスをお願いできれば…」
司と飲みに来ていた千尋。
「面倒なことになる前にやめといたほうがいいぞ。
彼氏に俺のことがバレたら終わりだろ」
千尋は何も言い返せない。
「それとも全部捨てて俺のセフレになる?俺が教え
られるのはセックスだけだ。あとのことは経験ない
からわからん」
司に言われ、迷う千尋。
沙奈たちが準備してきたゲームのPRイベント当
日。
大勢の客や声優ファンが集まる中、何故かケガ人を
装って司に近付く理佳子。
そして、声優のファンミーティングが始まると、突
然ファンの一人が刃物を持って圭に襲いかかってき
た。
声優を変えた事への逆恨みだった。
“もしここで彼が死んじゃったら…いなくなった
ら…”
という思いがよぎる沙奈。
ゲームの責任者として沙奈が前に出て説明しようと
するが、圭がそれを制す。
「君は下がりなさい!」
ゲームを作ってきた美沙たちの思いを熱く代弁する
圭。
自ら犯人を説得し、取り押さえる。
圭を心配そうに見る美沙のもとに真吾が。
「情けないです。動けませんでした。雄島さんは出
て行ったのに…俺は勇気がなかったんです」
「そんなことないって。もういいから」
と行こうとする沙奈。
「茅ヶ崎さん、ちょっといいですか?」
真吾が沙奈を呼び止め、腕をつかむ。
「え?」
いきなり沙奈にキスする真吾。
驚いた沙奈は、思わず真吾にビンタしてしまう。
「俺は茅ヶ崎さんが好きなんです」
と言う真吾。
呆然とする沙奈。
その頃、救護室で理佳子の看病をしていた司。
すると、理佳子が突然司のネクタイを引っ張りキス
してきた。
「思った通りだった。あたしたちって似た者同士」
とほほ笑む理佳子。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。