ユンギ
「テヒョン。ジョングクとはどういう関係なんだ。」
テヒョン
「ユンギさん………何か、聞きましたか?」
ユンギ
「そんな事はどうでもいい。
私は君に聞いてるんだ。」
兄のように慕うユンギの真剣な顔に、テヒョンはありのままを話した。
ジョングクが自分の恋人である事。
結婚する前から愛し合っていた事。
妻である彼女の申し出によってジョングクはここで働いている事。
ユンギ
「じゃあ、あの方は全てわかって…」
テヒョンは小さく頷いた。
妻は全てを分かった上で今の状況を受け入れている。
いや、今の状況を作り出した。
ユンギ
「テヒョン……それが本当なら、君はここを出て行った方が……。」
幸せなんじゃないか?
わざわざ板挟みになる事など、幸せとは思えない。
テヒョン
「僕も、そう言ったんです。」
しかし彼女はそれを認めなかった。
ユンギ
「そんな事が…」
自分の理解の範疇を超えた出来事に頭からくらっとした。世の中には理解出来ない事が多数あるとは思っていたが、まさかこんな身近にも。
ユンギ
「テヒョン……。はっきり言って理解出来ない。
君はどちらを愛しているんだい?」
テヒョンは息を整え、目を瞑り
また開くとユンギの瞳をしっかりと見つめて答えた。
テヒョン
「どちらも愛しています。心から。」
ジョングク
「大丈夫かなぁ、テヒョン…。酷い事を言われていないといいけど…。」
「大丈夫よ。ユンギはそんな人じゃないわ。」
ジョングク
「うん…。」
兄弟のように仲の良くなったユンギとテヒョン。
兄を慕うテヒョンをユンギは簡単に切り捨てたり出来ないとわかっていた。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。