【 ニーゴKAITO side 】
コト、と自分の目の前にミルクティーが置かれる。
あれから俺はダカに家へと連れ戻され、リビングのデーブルでダカと向き合う形で座ることとなった。
....静かにカップを手に取って、ゆっくりと啜る。
実は甘いものが好きな俺に気遣ってか、ミルクティーには標準より少し多めに砂糖が入れられているようで。そのたっぷりな甘さが冷えていた体を温めてくれる。
ダカは俺の様子を見てから、ほっと胸を撫で下ろすようにして。嬉しそうな声色で返事をしてくれる。
俺もそんな相手の様子に、ほんのりとした居心地の良さを感じながら。ちびちびと飲み進めていく。
ダカはミルクティーを飲み進めていく俺を見守りながら、それ以上何も言ってくることはなかった。
そうやって自分から俺に問い出そうとしない姿勢にまた温もりを覚える。
この様子だとやはり俺から口を開くしかなさそうで。
自ら喋り出そうとする俺を待っていてくれていたのか、ダカは少しだけ目を丸くした後、静かに相打ちだけを入れてくれた。








![# 攻略対象より悪役に惚れました . [ 冬司ver ]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/463Ienje96SMnaxqeg7tvIaFh9p1/cover/01K566339R5TNCGP01WCWNSK9G_resized_240x340.jpg)



編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。