side:黄
仲間に断って、一人ベンチで休む
流石に2周目はきつい
みんなを待ってる間に十何時時間ぶりにスマホを開く
お母さんからたくさんのメッセージが来ていた
「嵐が来るよ」
とか、
「気をつけて帰ってきてね」
とか、
僕は既読をつけ、
「わかった、心配ありがとう」
「青ちゃんは大丈夫かな」
と、返した
既読がついた
ただ、そのあとは返ってこなかった
そうこうしているうちにみんなが帰ってきた
みんな帰路についた
でも僕は、青ちゃんが気になった
生きてるかな
ついでに、桃くんの様子も見ようと思い
お母さんに
「青ちゃんと、桃くんの様子見に行ってから帰るね」
と送った
お母さんは、
グッドポーズをしているスタンプを返してくれた
そして、
「気をつけてね」
という言葉を添えて
僕は、少し急いで病院に向かった
病院まであと30分かかる
電車に乗った方が早く着くかと思ったとき
ポツポツと、雨が降り出す
少し間に合わなかったみたいだ
電車はもう運転を見合わせていた
僕は雷が鳴る前までに病院に行かなければ…
走るしか
…青ちゃんのため、走ろう
大丈夫、僕ならできる
僕は走り出した
どんだけ雨に濡れてもいい、
でも、仲間が欠けるのは嫌なんだ
桃くんだって、僕がちゃんと周りを見てれば
あんなことにはならなかったんだ
青ちゃんは失望しているかもしれない
誤解を解きたい
雨でだんだん服が重くなっていく
いつぶりにこんなに走ったのだろうか
全然前に進めない
ジーパンなんて履くんじゃなかった
足が上がらない
ごめんね。
なんてここで諦められない!
病院は目の前なんだ
あと少し
とうちゃーく!
僕は、看護師さんについていった
そこには、
たくさんのチューブに繋がれ、窓の外を見る彼の姿があった
僕は崩れ落ちそうなくらい
彼が生きていて嬉しくなった
そのあと桃くんの病室に行った
そこには、
青ちゃんよりも多くチューブが刺さってる桃くんがいた
まだ目を覚さないようだ
僕のせいで起きた事故に桃くんが巻き込まれたからだ
手術は成功したようだが
植物状態
のまま
でも生きていることに嬉しくなる
ありがとう
主はきっと今頃期末テスト中なんだろうなー
good bye












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。