
── トン トン トン ……
それからの日々は
思ったよりも
あまり変わらなかった。
いつものような訓練と任務
首を掠める髪の毛の
くすぐったさにも , もうだいぶ慣れた。
── トン トン トン ……
……トン
執務室までわざわざ出向いて
報告してるっていうのにふざけてんの?
変わったことといえば
少しだけ
隊長が子供っぽく
見えるようになったことだ。
いつも通りに踵を返そうとした。
その瞬間。
── トン ッ 。
一定間隔でなっていた音が
ひとつだけ強く響いた。
振り返ると
隊長は肘をついたまま私を見ている。
指先は もう
デスクを叩いていない。
ただ , その目だけが 妙に不機嫌そうで。
いや 何ですか?だろ。
普通に。
暇そうじゃん。
" この前のこと "
なんて言葉が指すものは
ひとつしかない。
何をそんなに苛立つことがあるんだろう。
小首を傾げた私に痺れを切らしのか
隊長はいよいよ椅子から立ち上がった。
ほらまた
子供みたいなことを言う。
否定しない。
その沈黙だけで答えは十分だった。
名前を呼ばれた
ただ それだけなのに。
少し優位に立った気でいた自分が
簡単に引き戻される。
そう言って 手首を取られる。
逃げることも
逃げないことも
どちらでもできるくらいの強さで。
隊長の視線がひどく刺さって
目を合わせられない。
その言葉と共に
手首を引かれて唇が重なった。
反射的に一歩 後ろに下がれば
後頭部を抑えられて
ぐっ と
身体を引き寄せられる。
角度を変えて
何度も , 何度も。
口付けが落ちてくる。
まるで
ずっと堪えていた何かを
確かめるみたいに。
息つくこともできず
頭がぼーっとしてきた頃
ようやく身体が自由になった。
そう言って目を細めた隊長は
まだ私を離す気のない
ひどく甘く 危うい目をしていた。
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言っときますけど 作者はこの話
にやけながら書いてますから ! ((
AI判定をくらってしまった 🙃笑
→ 無事解除されました !




本編完結後なのに 嬉しいです🌼
ちこさん 鳥さん ゆな サブ垢さん
ありがとうございます …!✨️













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。