私はダンスを習っている。
今日もダンススクールに来た。
私は顔には自信がある。その証拠に、こうやってすぐ人が集まってきたでしょう?
いわゆる愛されキャラってやつ。
それはすっごく嬉しいし、自己肯定感も上がる。友達の事も、もっと好きになれる。
でもね…最近鋭い視線を向けられている気がするの。
それが誰か、この時の私は知らない。
蓮main
僕はこのダンススクールでダンスを教えている。そう、コーチだ。
突然だが僕は、片思いをしている。
僕のクラスに居る、あなたの名字あなたの下の名前ちゃん。
あの子はね、とっても可愛いんだ。
…きっと僕なんかじゃ釣り合わない。
僕は…特別かっこいいわけでもないし。
モテ期なんて、僕にはなかった。
でも、あなたの下の名前ちゃんに挨拶されると、ちょっと…
ほんのちょっとだけ、期待しちゃうんだ。
"罪な女"って、こういう事かな?
先生はAちゃんに近づき、すぐ隣で教えていた。
…なんだろ、なんかやだ。
…何で?
別に川尻先生が誰に近づこうが、私には関係ないのに…
何?急に。私…どうしちゃったんだろ…
先生、来るかな。
すぐ隣で、教えてくれるのかな。
先生は私の隣に来てくれた。
先生が私の手を取った。
…はぁ?
手を…手を取った?ん??
腰を支えて、一緒にターンをする
答えたら、この時間が終わる。
私は何を言っているんだろう。
完璧に分かった。もう何回やれって言われても出来る。
でも…考えるより先に、口が動いた。
ギュッ
私は先生を抱きしめた。
愛してます。私の大切な彼氏です。
誰にも渡しません。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。