午後11時頃
玄関
ガチャ
いつもとちょっと声色が違うブン太。
いつもならもっと優しいのになー、なんて思う。
ダメだ。
玄関の段差でつまずいてしまい、これは顔面からダイブしてしまう。もうあきらめよう。
ブン太がギリギリのところで助けてくれたみたいだ。
無意識にブン太の首へ腕を回していた。
ブブブブブ
同僚からだ。
『部屋つきました?無事だったら電話ください。』
電話かけなきゃ………
スマホを取ろうとした瞬間、
スっとブン太が横取りする。
ブン太は私が手の届かない高さまでスマホを持ち上げる。
いつも優しいブン太とは別人で、私は酔ってるからか涙目になってしまう。
ハッと我が返ったようにブン太の顔つきが柔らかくなる。
ブン太はあぐらをかいたまま、いきなり私の腰をぐっと引き寄せる。
ブン太の吐息がどんどん近くなっていくのがわかる。
少しためてから、そっと耳元で囁く。
いたずらな顔で笑う。
腹が立っても、この笑顔を見たらなんでも許してしまう。
この後はぐっすり寝たんですが、
翌日は無事二日酔いでいっぱい寝ましたZzz‥ᐝ
くれぐれもお酒の飲みすぎには注意しなければ!
じゃないとブン太にまた怒られちゃう











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!