カーテン越しに
差し込む朝日で目が覚めた。
ベッドの隣には、
眠たげに目をこすりながら
キッチンに立つジョングクの姿。
__上半身裸のまま、
フライパンを操っている。
まだ声が掠れている僕に、
彼は振り返って笑った。
立ち上がって彼の背に近づくと、
つい背中に抱きついてしまう。
体温が手のひらからじんわり広がり、
心が落ち着く。
少し拗ねた声で返され、
思わず笑ってしまった。
テーブルに並んだのは、
スクランブルエッグと食パン、
そしてブラックコーヒー。
質素だけど、
これ以上ないご馳走だった。
正直、
味よりも隣に彼がいることが
幸せで仕方がなかった。
朝食を終えると、2人で屋上に出た。
青空がどこまでも広がり、
街の喧騒が遠くに聞こえる。
コンクリートの床に寝転ぶ僕の頭を、
ジョングクが優しく膝に乗せる。
空を見上げながらつぶやくと、
彼の指が髪を梳いた。
背筋が震えるほど
真っ直ぐな声だった。
僕は目を閉じ、
膝のぬくもりを感じながら答えた。
もう、心結びは使えなくなっていた。
でも、こうして
言葉にすれば十分だった。
むしろ、言葉で伝える今の方が、
ずっと幸せだ。
視線が絡み、唇が重なる。
朝の光に包まれながら、
互いの未来を誓うように。
青空の下、
僕たちはただ穏やかに笑い合った。
__“君と生きるために”。
僕たちの物語は、
今もこれからも続いていく。
🐰🐻















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!