次の日、朝のホームルームが終わった後、
猫猫は虞淵に話しかけられた。
噂で耳にしたことだが、虞淵は生徒たちから「やぶ先生」と呼ばれているらしい。
教師が取りに行っている間、猫猫は暇になったので職員室前に飾ってある賞状などを眺める。
スポーツに始まり、芸術、工学などの専門分野まで賞状の種類は幅広い。
猫猫はひとりごとに自然に入ってきた人物がいることに気づいた。
おそらく移動教室中の女子生徒二名がその人物を見て、そう言った。
そんな彼女らに猫猫の隣の男性は、周りが華やぎそうな程の笑みを浮かべた。
女であれば「傾国の美女」とでも言われただろう美貌は、
彼が男であることを惜しく思わされる。
その男性は猫猫と同じく生徒のようだが、先程の女子生徒の言葉からすると、生徒会長といえるのか。
壬氏はそう言った後、にこっと笑みを浮かべた。
女子生徒が見たら卒倒してしまう者もいるかもしれない
その笑顔に、猫猫は顔がひきつるのを感じた。
猫猫が教師から教科書を受け取り、
視界から見えなくなったとき、壬氏はふっと息を着いた。
なんだろうか、
あの今まで見たこともない自分に向けられた顔は……。
作者です!
薬屋のアニメ、ドキドキ最高頂になってきましたね!
羅半がそろそろ出てくるかな、楽しみだなぁ~
(でも、どっちかっていうと羅半兄が好きなんだよな…)












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!