第2話

荔国会社
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2025/04/03 10:26 更新





猫猫
はあ、疲れた……
猫猫
やっぱり、勉強も難しいな……



一日が終わり、猫猫マオマオは与えられた寮で一息ついていた。

寮は狭いが、綺麗な一人部屋だ。


猫猫
さて、晩御飯はどうしようか
猫猫
食堂、スーパーもあったな



猫猫が悩んでいると、部屋の扉がコンコンと叩かれた。


猫猫
はい
子翠
猫猫ー!
猫猫
子翠シスイ
猫猫
どうしてこんなところに?
子翠
えへへ、ちょっと猫猫に会いに来たんだ~
子翠
そうそう、紹介したい子がいるの!
猫猫
紹介したい子?



廊下を覗くと、まだ生徒たちが彷徨いているのが見える。

まだ外出は制限されてない時間のようだ。


子翠
そう、中等部の子なんだけどね……
子翠
小蘭シャオランっていうの!



すると子翠の後ろから、一人の少女が顔を覗かせた。

猫猫より背は小さく、短い前髪が特徴的だ。


小蘭
あなたが転入生?
猫猫
あぁ、はい、そうですけど
小蘭
私、小蘭っていうの!
小蘭
よろしくね、えっと……猫猫!



元気な性格のようで、子翠と気が合いそうだ。

扉の前で顔を輝かせている二人を見て、簡単に帰ってはくれなさそうだと考える。

まあ、友人ができるのは猫猫にとっても嬉しい。



猫猫
中に入って話そうよ
子翠
いいの!?
猫猫
もともとそのつもりだったでしょ
子翠
えへへ、バレてたかぁ
小蘭
私たち、学内スーパーでご飯買ってきたんだけど、一緒に食べない?



いたずらっ子のように笑う子翠と小蘭。

猫猫も何か買いに行く手間が省かれるのはありがたい。



猫猫
うん、食べる








子翠
猫猫はこの荔華学園のこと、どれくらい知ってる?
猫猫
どれくらいって……荔国会社が創立したってこととか?



ポテトや唐揚げが入った惣菜とサラダ、ピザを食べながら
子翠が問いかけてきた。

小蘭はその話に興味はないらしく、ポテトの中にカリカリのものがないかを探している。


子翠
そう、この学園の中にも、荔華学園の子会社の子たちがたくさんいるの



子翠は「一応、説明しとくね」と話し始めた。




荔国会社は世界でもトップを争う大きな会社だ。

食品からファッション、インフラ、また軍事のことまで
幅広く取り扱っている。


その会社の社長が創立したのが「荔華学園」である。

子会社の子どもだけでなく、国中から優秀な子どもが集まっている全寮制の学園。



子翠
それがここ、荔華学園なのです!
猫猫
おー、子翠って語り上手いね
子翠
まあね、得意なんだ~
子翠
小蘭、カリカリのやつあった?
小蘭
うん、でもちょっとしかなかったよ~



小蘭はどうやら、食べることが好きなようだ。

けれどその姿も愛らしく、きっと皆に好かれている娘だろうと猫猫は感じた。



小蘭
あっ、そうだ猫猫、高等部の生徒会長さんって知ってる?
猫猫
高等部の生徒会長?
猫猫
いや、今日来たばっかだから知らないよ
小蘭
ええ~、もったいない
小蘭
あのね、生徒会長さん、とーっても綺麗な人なんだよ!
猫猫
へぇ~、そうなんだ
小蘭
……あんまり興味ない感じ?
小蘭
すごく美人で格好良いのに!
猫猫
んー、あんまりないかな
猫猫
( 色恋沙汰には慣れてるもんで )



猫猫は女たちが自身を売る、そんな夜の街で生まれ育った。

男女の関係なんて飽きるほど見てきたし、不幸な結果も少なくなかったことも知っている。


猫猫
( 期待する気持ちなんて持ってない )
小蘭
じゃあ、ミス荔華方は?
猫猫
ミス荔華?




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