私の頭にうさぎのカチューシャをつけながら言う。
ある日のデート中、初めて一緒にプリクラを撮ることになったのは良いものの、完全に着せ替え人形になっている私。
鏡の前には色んな種類のカチューシャがずらっと並んでいる。
ハンビンくんはかれこれ5分くらい私の頭にカチューシャを乗せては外しを繰り返している。
今度はうさぎから猫になった私。
動物は少し恥ずかしいような...
鏡を見ながら髪を整える。
でも猫...意外と似合ってるかも...?
なんだか、鏡越しにすごく視線を感じて
ハンビンくんの方に振り返った。
優しく微笑んで私の頭を撫でるハンビンくん。
いつもハンビンくんがこうやって可愛いがってくれるのがすごく嬉しくて、自然と口角が上がってしまう。
何でバレているのか。
私そんなに顔に出てるかな。
あまり顔には出ない方だと思って生きてるんだけど...
私の頬に両手を添える。
ハンビンくん、私の表情を観察するのがほぼ趣味みたいになってる気がする。
てか子犬はいくら何でも可愛く見すぎてる。
私の「可愛くない」という言葉に不満な様子。
ハンビンくんに連れられてプリ機の中に。
しれっと自分も猫になってるハンビンくん。
顔が良いから猫もよく似合う。
ぐっと私の肩を抱き寄せた。
急に距離が近くなって緊張する。
出来る限りの笑顔で写真に写る。
すぐ上にあるハンビンくんの顔を見る。
くしゃっと微笑んで私の頬をつまんでくる。
その瞬間、パシャっとシャッターが切られた。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!