私の実家訪問も終わってから数週間
もうすっかり夏で、学校内は夏服の生徒が多く見られる様になった
この学校は貴族が多く、多忙な人も大勢なので休みは報告さえすればいつでも休んでいいようになっている
だから夏休みもなく、夏でも教室内は人が居た
ぼんやりと外の綺麗な青空を見ていると
私の友人二人が話しているのが聞こえた
運命の舞踏会…これはゲーム内ではかなり重要なイベントだった
物語のエンディングへと繋がるイベントなのだから
だって…
私が呟くとスピカちゃんが反応して声を上げた
リリアン様も私に目線を向けた
にしても…
気が早すぎないかな…
確かに学年の最後を彩るとっても大事なイベントだけど…
なるほど…
舞踏会なのでエスコートしてくれる相手は必要
人気な男性は直ぐに誘われるだろうしね
それにしても暑いなぁ…飲み物買お
私がそう立ち上がると
一枚の写真が落ちた
それは私が持って帰ってきた私の姉の写真だった
百合の花を両手に抱えてこちらに笑いかける写真の中の彼女はとても綺麗だった
リリアン様が寂しげな目で呟いた。珍し…誰かの事褒めるの
写真を見てる二人を置いて、私は自販機へ向かった













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!