いつかは起こると分かっていた悲劇が
この後に来るなんて
この時の俺は考えもしなかった
am.10:24
ぷるるるるる📞
誰だ?
『今すぐ病院に来て』
そう言われた。
だから走った。
なにがあったかなんてわかんなかったけど
〝チャニになにかあった〟と
それはなんとなく想像がついた。
ぷるるるるる📞
繋がったのは
音声ではなくビデオ通話。
そこでは医者とか看護師とか
たくさんの人が忙しそうに走ってた。
全員が向かってるのは、苦しそうに寝てる
チャニのところだった。
チャニのお母さんの声は少し震えていた
早く行かなきゃ、チャニのところに、、!
チャニのお母さんが先生らしき人に
チャニの様子を聞いたが、
先生は何も言わずにただ首を左右に振るだけだった
画面の向こうのチャナは目を少し開けて
最後の力を振り絞るように言った。
ビデオ通話だったから声が聞き取れなかった
その後、静かに目を閉じた
ピ━━━ッ....
その音がスマホから聞きたくなくても耳に入ってきて
その音が鳴り始めてからすぐ後に、病院に着いた
ちゃなの方を強く揺するけど、
ちゃなは目を開けなかった
そしてもう、二度と目を開けることは無かった
昨日まで一緒に喋ってた
昨日まで一緒に笑いあってた
昨日まで、、、
なのに、
なんで、、
いや分かってた。
分かってたつもりだったのに。
最期だって一緒にいるって約束してたのに
俺がそばにいてあげられなかった














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!