第37話

幸せな痛み
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2026/10/07 12:55 更新




Side鴇崎









鴇崎
しゃ、しゃっこい…
小川智大
おい動くなって。湿布ずれるぞ
鴇崎
ゔぅ…泣


あまりにも腰が激痛なので湿布を貼ってもらってる。

なんて夢がない朝なんだ。



小川智大
ほい出来た。
鴇崎
あざます…


バ〇テリンのありがたみを知った。

何とか立ち上がれば、心配そうに腰をさすってくれる。

小川智大
…ごめん。やりすぎた。
鴇崎
大丈夫ですよ。小川さん優しくしてくれたっしょ?
小川智大
でも…
鴇崎
まぁまぁ、幸せの代償ってことで。ね?



これに関しちゃ俺も悪いところがある。
無意識に煽っちゃったもん。


この痛みは幸せな痛みですよ。



小川智大
それはそうとさ、今までそういう経験一度もなかったの?
鴇崎
あ、朝からなんちゅう話するんですか

朝ごはんを食べながらいきなりぶっこんできた。

パン噴き出すんでやめてもろて。




…小っ恥ずかしいんだよなこういう話。
鴇崎
…ブラジルの肉食系女子に食われかけたことはあります。
小川智大
マジ?


あれは正直思い出したくない。


でも守り切ったんでね。小川さんにちゃんと捧げましたからね。

鴇崎
2年ぐらい前かな?チームメイトと一緒にクラブ行ったら金髪の女の人が絡んできて、
鴇崎
普通に仲良くなれそうだな~と思ってたらいつの間にか個室?みたいなとこにいて…
小川智大
でどうしたの?未遂なんだろ?
鴇崎
死ぬ気で逃げました。
あはは~と笑っておく。

笑い話にしかならん。
これクルゼイロの人にも言ったらウケてたな。
小川智大
…なんつうか、ブラジルって感じする
鴇崎
南米の洗礼を受けましたね。
何とも言えない顔で小川さんが呟く。
どう答えたらいいかわからんよね。

日本人男性が海外で人気って本当なんだって思ったよ。

こっちきて~って腕引かれたら個室だもんな。
あ~怖い怖い。


少しの間トラウマで金髪女性が苦手だった。


小川智大
今日の予定どうする?痛いなら家にいるけど


そうだった。
今日は小川さんと一緒に色んなとこ行くんだった。

小川さんは俺の腰を心配してくれてるけど、こんな痛みは吹っ飛ぶぐらいに楽しみ。

鴇崎
いや、行きたいです。
鴇崎
てか行きましょう。
小川智大
わかった、わかったって笑







Side小川







やった~と嬉しそうにしているあなた。

少しの間しか一緒にいられないから、できることはしたいんだろう。



鴇崎
小川さん小川さん、どっちの服がいい?
小川智大
ん~、こっち。
鴇崎
わかったー!


子犬。あまりにも子犬。
なんだこいつ。
お花が舞っていやがる。




鴇崎
準備できました!
小川智大
行くどー






鴇崎
だっは~~…さすがに疲れた


一通り行きたいところへ行って、一旦ベンチに座った。

疲れたのは俺もだけど、何より楽しかった。
あなたなんでも似合うから服選ぶの苦労すんだよな。
まぁ可愛いからいいんだけどさ。

小川智大
ちょっと俺トイレ行ってくる。
鴇崎
わかりました。じゃあここで待ってますね。
小川智大
ちょっと待ってて~







戻ってくれば、あなたが誰かと話していた。

鴇崎
大学生っつったってお前まだ20歳だべさ!20そこらでおだってんじゃないの!

「もうとっくのとうに21だよ!そっちは誕生日忘れてんでもうボケ来てるしょや!」
鴇崎
じゃかあしい!20も21も変わらんさ
「ハァ!?なんま理解できねぇべ」

呆れたように髪をかき上げた時に、目が合った。
あなたと似たような雰囲気の女の子だ。


小川智大
あー…あなた?大丈夫そ?
鴇崎
あ!すみませんちょっと色々あって…
小川智大
この子、どちら様?







鴇崎
えーと…妹のゆかりです。一応…
鴇崎ゆかり
一応ってなんだよ
鴇崎
もうお前はいっぺん黙らっしゃい泣












作者です
祝!R18判定削除と言いたいところですが、もう一週間近く前のことですね…
間違えて非公開にしたやつを勢い余って削除してどうにか思い出しながら書いてたらインフルにかかって今に至ります。マジで何食っても味がしない。ヨーグルトぐらいしか味を感じられない。

そんなこんなでR18はもっと先になりそうです。




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