たっつんside
シェアハウス内の空気は相変わらず重かった
それでも重い腰を上げて
起きなければならない
鏡の前で仮面をつけて
俺は何も知らないと言い聞かせる
罪悪感と共に
そう言った途端空気が重くなる
うりにもそれはわかったらしく慌てて
そうこぼしていた
ふぅーと息を吐く
気まずい沈黙
思い切り吸った空気は重かった
コンコン
そっと扉を開ける
そっと遠慮がちに聞く
それでもニコッと笑った笑顔にホッとする
沈黙が続く
唐突に
寂しげに笑った顔に思わずなにかしてしまいたくて抱きしめようと思った時
ネックレスがキラリと光って
今のあさんはじゃぱぱと付き合っていると思い出す
のあさんが最後の方の涙声になっていた声は聞こえなかったことにした
いや聞こえなかったことにしないと行けなかった
ごめん
それは本当はおれのセリフなんだよ
ごめんな
声が閉じてしまったかのように声が出ない
そう言って俺の手をのあさんの頭に置く
世間で言う頭ポンポン
ごめんのあさん
これくらいはゆるしてぇや
ごめんな
俺のわがままや
ごめんな
心のなかではたくさん謝れるのにな
そう思ってしまう
ごめんな
ごめん
ごめんな
何回言っても足りない気がするのは何故だろう




















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。