※「」で心の声を表してます
ひらがなの部分が手話です
夜。布団の中。
返事が返ってきた。
外の相手からの優しい文章。
——読めた。
——返事があるだけで、胸が温かい。
声はまだ出せない。
でも、手を置いて胸を押さえると、
——あの日の、かすれた声を思い出す。
——また出るかもしれない。
光は、ドア越しにそっと手話で伝える。
潤は隣で静かにうなずき、
佐久間もそっと見守る。
今日は声が出なくても、十分だった。
それでも、未来には少しの希望がある。
——声は戻ってくる。
——急がなくても、必ず。
胸に手を当てて、小さく頷く。
——今日も、立てた。
——未来に、少し近づいた。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。