第41話

謎がやっと解けた
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2026/01/15 10:02 更新











マウンドへ向かう途中、息子は手をつないだスタッフに小声で聞いた。



「ねぇ、この青のチーム、強いの?」


「強いよ~!この背番号2番の選手なんか、ファンがめちゃくちゃ多いの!」


「ふ~ん......背番号、2......」


それが、ヒントだった。


スタッフに促されて、マウンドに立った息子。

スタンド中の視線が、彼に注がれていた。

少し緊張していたけれど、ちゃんとボールを握って、
キャッチャー方向をじっと見つめる。


ーそのときだった。

キャッチャーの後ろから、あの背番号2が、歩いてきた。
ヘルメットを脱ぎ、笑顔で手を振る選手。


それが、自分のパパだと気づくまでに、息子は数秒かかった。

「.....ん?」

首をかしげる。

「えっ.......」

目を見開く。

「.....ええええええええっ!?!?!?!?」


球場中のファンが、驚きで大きな声をあげる息子に笑い、
その反応に、幹也くんも吹き出してしまった。


「パ......パパ!?なんで!?なんでそこにいんの!?
え!?え!?プロの人なの!?」



バットを持った幹也くんは、ちょこんと立ち尽くす息子にゆっくり歩み寄ると、しゃがんで言った。


「びっくりしたか?かっこいいとこ、初めて見せたかもな」


「.....うん......かっこよすぎて、びっくりしすぎて、タヒにそうになった......」

「それはやめてくれ(笑)」


場内は笑いに包まれた。


始球式は、最高の瞬間だった。


幹也くんの投球フォームをマネして、息子が一生懸命投げたちいさなボールは、まっすぐキャッチャーミットへ。

わざとらしく空ぶった幹也くんは満面の笑みだった。

「ナイスボール!!」


グラウンドに響いたその声は、何万もの拍手よりも、息子の心に残ったはずだった。




𝐍𝐞𝐱𝐭······▸

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