_____ガラガラ
いつものように薬品臭い医務室で
医療器具の整理をしていると
不意に医務室の扉が
力強い音を立てて鳴った。
開いた扉の先に立っていたのは
所々怪我をした叢雲さんだった。
そう言えば、今日の任務は叢雲さんだったか。
叢雲さんは、ニコニコと
任務後とは思えぬ程天真爛漫な笑みを浮かべて
ドスン、とベッドに腰掛けた。
叢雲さんは、ギュッと私の手を握ると
突如、思い切り自分の方に引っ張った。
ギューッと力強く回された叢雲さんの腕。
さっきよりも力を込めて
抱きしめてくる叢雲さん。
少し、苦しい。
ゆっくりと叢雲さんの顔が近づいてくる。
少しずつ、少しずつ。
後少し動けば、唇と唇が
くっつきそうになった瞬間_____
突然ガラガラと大きな音を立てて
赤城さんが入ってきた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。