第33話

25話
104
2025/04/30 12:36 更新






家に着いた。












姉は心配しながら私の体を拭いてくれた。






































その時は意識が朦朧であまり聞こえなかったのだが、ある一言ははっきりと聞こえた




























姉(影宮翼)
2人で逃げよう

















その一言で2人は走り出した。
靴も履かずに、小さな手を繋いで、
雨で体が冷え手足の感覚が鈍くなりながら、
ただただ走った。













途中で疲れ果てて転んでしまった。
膝と手から血が流れる。
姉の方を見たら何故か上を見て震えていた。
恐る恐る私も顔を上げると長髪の老いた男性と着物の着た美しい女性が立っていた。














男が言った。















元首領
付いてこい。衣食住は用意してやるから少しは社会の役に立て。
私は怖かった、逆らったら死ぬ。
幼いながらも恐怖という感情で体が動かなかった。
姉(影宮翼)
お願いします
姉はそう言った。
されど7文字、たかが7文字、でもその7文字には姉が悩みに悩んで絞り出したんだと、わかった。
姉と男が先に歩いた。私も行かなきゃ、でも足が思うように動いてくれない。
その時、女性が手を差し伸べてくれた。
その人が考えていたことはわからないけど、私は初めて姉以外からの優しさを目で見たのかもしれない。


































あぁ、人からの優しさってこんなに暖かいんだ、体は冷えきってきたが、





















































何故か心がとても暖かった。














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