青side
In ないこハウス
ドンッ
今日はいれいすの企画についての会議だ
と言っても先程終わったのだが……
相変わらず、ここは動物園で常に誰かが騒いでいる。
主にいむしょーの2人やけどな
そう騒いでいると
ピロピロン
とメールが”2件”入った
急いでその通知の元のアプリをタップし、メールを見る
情報漏洩を防止するために、りうらが作った特性アプリを使って任務のやり取りは行っている。
1ヶ月ぶりに6時間寝る事が出来そうだったのに、今日もその願いは叶わなさそうだ。
ん……?よっしゃ、今日もりうらと合同任務か
まぁ、パートナーだから別々の任務になることはあんまり無いんやけどな
えーっと23時から、か
で?今は19時、と
ご飯食べられそうで良かった…………
バタン
たまにむかつくときもあるが、りうらはメンバーの中で一番信頼している。
同じ仕事してて、パートナーなのもあるしな
と、爆笑しながらりうらと話していると、りうらと僕がシェアハウスをしている家に着いた。
このシェアハウスにはそれぞれの部屋が一部屋ずつ、それに武器部屋が一部屋と配信&収録部屋が二部屋、あとはキッチン、バスルーム、リビング、ダイニングなどなど......
仕事柄、血生臭くなる時も多いので戸建てを借りることにしたのだ。
マンションに住んでいて、血の匂いがすると通報されても困るからなぁ
一回通報されて弁解に困ったんよな......
一応政府公認マフィアだとしても、通報されるのはめんどくさいのであまり大事にはしたくない。
あ、政府公認マフィアって言うのは、警察が表立って行動できなかったり、暗殺が必要な時に任務を与えられて暗殺するっていう仕事や。だから、平たく言うと警察官ってわけ。
一応警察手帳も持ってるけど一回も出したことないんよな。ほんまにいるんかな、これ。
話を戻すと、主に暗殺を行っている僕たちだけど、その件数がすっっっっごく多い。
こんなに暗殺する必要あるん??ってくらい多い。
危険も隣り合わせやし、こんな仕事するやつほとんどいないと思う。
その代わり、給料は良いし福利厚生もしっかりしてるんやけどな。
僕たちはある目的があって入っている。
そして、このことはメンバーには伝えていない。
僕とりうらの秘密だ。
ガチャ
気付けば時計は20:30を指していた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。