……限界、かもしれない。
もう、疲れてしまった。笑顔を作るのも…気を遣うのも。いっそのこと、死んでしまおうか。
「……疲れがとれない。」
寝たはずなのにな…まぁ、熱は収まってるだろう。昨日のようなダルさはない。今日はしっかりやろう。完璧で、完璧で…
「完…璧?あれ…?完璧って、なんだろう」
まぁ、いい。すべてをこなせば良いのだ。ご飯を食べに行こう
「ゾムさん」
「ん、エミさん!飯くお!」
「はい。」
もう日課だな…
「エーミール」
「!兄さん、でしたっけ」
「そうだよ。少し、話がしたいと思ったんだ。ゾム、エーミールを借りていって良いかい?」
「ええよ」
なんなんだ…なんの話だ…最近多いな。
「エーミール、ここは楽しい?」
「はい、賑やかで」
「なんか、いやなこととかはないのかい?」
「いえ。特に何も。」
「悲しかったこととか、苦しかったこと、辛かったこと。ないかい?」
「いいえ。」
「…分かった。楽しく過ごせてるみたいだね。ありがとう。」
「はい。」
なんだったのだろう…アンケートみたいだったな。
「エミさん!終わった?」
「はい。」
「じゃ、食べよ!」
「はい、食べましょう」
私はもともと食事が好きで大食いだったけど、ゾムさんには敵わない。
「エーミール、大丈夫か?」
まぁ、こないだのことで変わってしまったが…
「もう、気にしなくて良いですよ」
「え…?」
「こないだのことでしょう?気にしないでください」
「え…気にしてる?俺。」
「はい。ストップかかってますよ。私は、元のゾムさんが好きです」
「!!」
「……じゃ、食べましょ?」
「おう!はよ食べてや!」
ゾムさんがあんな感じだと私のペースも狂いますからね。
ーー
「美味しかったです。」
「昼も食べるぞ!」
「はい。」
さ、仕事を提出しよう
コンコンコン
「なんや?」
「書類、終わりました」
「はぁ!?ま、マジか…早。どんくらいだった?」
「8時間…とか…」
「……もう全部やってほしいわ…」
「半分くらいなら…」
「ほんまか!?こんなにあるんやけど…」
ドサッ
「え、これで全部ですか?」
「半分」
お、おおすぎです…
「……やります!やってやります!」
「神やん…ほら、グルさんもお礼言い」
「ありがとう…」
「いえいえ。では」
よし…終わらせてしまおう!












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。