コイツらはイトが動かしてるんじゃないかっちゅう推測をしての言葉に、二人は笑顔を作っただけだった。
いつの間にかミチの姿が消えていた。
あたりを見渡してみても、いない。
そう言ってリオンは後ろに飛び退いた。
その瞬間、上から何かが降ってくる。
今度は、リオンがいない。
もしかして、違うところで寿命を延ばす儀式みたいなのをやろうとしてるんか?
それなら正味、こいつらを止める必要はない気がしてきた。
だって寿命とかどうとかはカミサマの領分やん。
俺関係あらへん。
そう言って、ミチの顔でミチとは違う表情で笑ってみせた。
そう笑った顔はどこか寂しそうに見える。
次の言葉はここにはいない誰かに向けて放たれたものらしい。
ミチを操っていたイトの、操作ミスだと思う。
そう言った瞬間に、ミチは崩折れた。
どうやらふうはやたちの加勢をしてたらしい位置に、リオンも倒れていて。
印矩国だと名乗った人たちは、影も形も消えていた。
【122】
(……逃げられてますやん)
(いやいやお前の責任??)
(お前まずはそこらで倒れる十四才の心配ちゃうん)












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。