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第2話

プロローグ
25
2024/07/08 00:31
私は母のことが好きだった。

私を産んでくれて、一生懸命育ててくれて、一緒に買い物にも行って、すごく幸せだった。


でも、いつからだろう。母が私を愛さなくなったのは。

ある時、突然母は変わった。いつもの優しい穏やかな表情はどこにでもなく、暴力を振るうようになった。朝昼晩ずっと。

私は次第に母を恨むようになった。何でこんな目に合わなくちゃいけないのかわからなかった。何度も考えて私は母を殺すことを決意した。
そうしたらもう苦しまなくて済むから
夜、キッチンからナイフを取り出し、寝室で寝ている母を見た。
もう、あの頃には戻れない。そう思って深呼吸をし、
星野アイ
いままでありがとう。さよなら
心の中で呟いて静かに刺した。

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