突然、電話をしてきたかと思えば
学校まで着いてこいやなんて、
…このままなら一向に学校へ向かう気がしない
ポロンッ
ポロンッ
俺は近くにあった緑色のパーカーに着替え
走って学校まで向かった
この時満月が赤く、綺麗に光り輝いていたことに
俺が気づくことはなかった
今日は仕事が張り詰めていて定時に帰ることができなかった
もうとっくに呂戊太が帰ってきてるはずだ…
早く帰って晩御飯を作ってやらないとな、
ガチャッ
いつもなら直ぐにおかえりと、言ってくれるはずなのに
今日はその声が聞こえない
その後家中探し回ったが
どこにも呂戊太は居なかった
もしかして…
家出ッ!?!?
心配になり、呂戊太に電話をかけてみるも
ロボロの携帯は机の上に乗っかっていた
すると学校から電話がかかってきた
NEXT……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。